レポート
プレミアリーグで得点できない──決定力不足が深刻
スパーズはニューカッスル戦でも得点できず、プレミアリーグ開幕2試合連続で無得点となった。ブレントフォード戦(0-3)では攻撃が停滞し、ミッドウィークのカラバオ杯ではチャールトンに5-1で快勝したものの、リーグ戦では再び決定力不足が露呈した。
サヴィオは筋肉疲労で欠場し、右ウイングにはポロが起用されたが、得点の匂いは薄かった。左のテルも苦戦し、チャンス創出ゼロ、ドリブル成功ゼロ(2回試行)、複数回のロストと、攻撃の停滞に直結した。
「最後の判断の質」が最大の課題であり、サヴィオの復帰が改善の鍵となる。
マーモウシュ&フェルナンデス──2つの“シルバーライニング”
新加入のオマル・マーモウシュは、攻撃陣で唯一ポジティブな評価を得た。チャンス創出:3回(試合最多タイ)、シュート:3本(1本枠内)、リンクアップとパス精度が高いと、デゼルビのシステムに適応する片鱗を見せた。
もう1人の光はマテウス・フェルナンデス。チャンス創出:3回、パス成功率:98%(54本中53本成功)、唯一の“ビッグチャンス”を演出と、攻撃の中心として機能した。
フェルナンデスのラインブレイク能力は、デゼルビの構築型スタイルに完全にフィットしており、今後の軸となる可能性が高い。
クドゥスが約8ヶ月ぶりに復帰──右サイドの改善に期待
モハメド・クドゥスが1月以来の復帰を果たした。デゼルビは「ベンチ入りは“おそらく”」と語っていたが、実際には途中出場し、右サイドの推進力を改善した。
まだキレは不足しているものの、右サイドの突破力、中央でのプレーメイク(10番起用の可能性)という2つの役割を担えるため、攻撃改善の重要なピースとなる。
10番不在──創造性不足と負傷者の影響
スパーズは現在「本職の背番号10」が不在で、創造性不足が攻撃の停滞に直結している。
・ジェームズ・マディソン:肩の負傷で約2週間離脱
・シャビ・シモンズ:ACLで長期離脱
・クルゼフスキ:1年以上離脱し、復帰時期は未定
・サヴィオ:筋肉疲労で欠場(次節復帰見込み)
マディソン復帰まで、サヴィオを中央、クドゥスを右という形が暫定的な解決策となる可能性が高い。
トナーリが古巣相手に苦戦──中盤のフィジカル不足が露呈
サンドロ・トナーリは古巣ニューカッスル相手に再び苦戦。頻繁なロスト、デュエル勝利:2回のみ、守備貢献:4回のみと、フィジカル面での不足が顕著だった。
ニューカッスルサポーターからのブーイングも影響した可能性があり、「中盤の強度不足」がスパーズの構造的課題として再び浮き彫りとなった。
記事解説
今回の試合は「内容は改善、結果は悪化」という典型的な展開で、デゼルビのチーム構築がまだ途上であることを示した。特に、サヴィオ不在と10番不在が攻撃の停滞に直結しており、マディソン復帰までの暫定的な解決策が必要となる。
一方で、マーモウシュとフェルナンデスという“2つの光”は明確で、攻撃の基盤が整いつつあることも示された。クドゥスの復帰も大きく、右サイドの推進力は改善される見込みだ。
トナーリの苦戦は中盤のフィジカル不足を象徴しており、デゼルビが求める「強度と連動性」をどこまで改善できるかが、次節フォレスト戦の焦点となる。

