レポート
内容は優勢──だが“62分の失点”で流れが崩壊
ロベルト・デゼルビは、ニューカッスル戦の0-2敗戦について「失点で自信が消えた」と語り、試合の“変わり目”を明確に指摘した。
前半はテル、ロバートソン、ファン・ヘッケらが決定機を作り、スパーズが主導権を握ったが、62分にエランガの一撃を許すと流れは一変した。
「それまでの内容は良かった。チャンスも多く、試合をコントロールしていた」と述べ、失点前の出来には一定の評価を与えた。
守備の距離感が崩れた──「攻撃陣と守備陣のつながりが失われた」
デゼルビは、前半の数回のピンチについて「攻撃陣と守備陣の距離が大きすぎた」と説明。
守備のスペース管理と連動性が不十分で、ニューカッスルに“少ないチャンスで最大の成果”を許した形となった。
「守備のスペース、距離感、つながり──改善すべき点は多い」と語り、構造的な課題を認めた。
マーモウシュはデビュー戦──PK未判定の場面も
新加入のオマル・マーモウシュは先発デビュー。後半開始直後にPKを求める場面があったが、判定は得られず。
その後もポロのクロスから決定機を迎えたが、相手GKホルニチェクの好守に阻まれた。
「選手の質は疑っていない」──強い信頼と長期的視点
デゼルビは敗戦にもかかわらず「選手の質は疑っていない」「最終的な結果に疑いはない」と強調。「このチームは強くなる。連勝できるようになる」と述べ、長期的な成長を繰り返し強調した。
「昨季はチャンピオンシップにいた。そこから残留し、今季はクラブが大規模な再構築を進めた。新加入も素晴らしい」と語り、クラブの方向性に全面的な信頼を示した。
必要なのは“時間・つながり・魂”──「市場だけでは勝てない」
デゼルビは「移籍市場だけでは勝てない」と述べ、選手同士のつながり、守備の距離感、スタイルの確立、チームの“魂”が必要だと強調した。
「最も重要なのは自信を失わないこと。エネルギーを失わないこと。これらを見つけるには時間が必要だ」と語り、短期的な結果よりも長期的な構築を優先する姿勢を示した。
記事解説
今回のデゼルビのコメントは、敗戦の説明というより「プロジェクトの継続宣言」に近い。内容では優勢だったが、失点後に自信が消えるという“昨季から続く構造的課題”が再び露呈した。守備の距離感、攻撃と守備のつながり、精神的な反応──これらはデゼルビが就任直後から繰り返し指摘しているテーマだ。
一方で、マーモウシュのデビューは前向きで、サヴィオ復帰後の前線の組み合わせは大きな改善要素となる。攻撃の停滞は個人の問題ではなく構造的な問題であり、デゼルビが求める「つながり」が整えば、内容と結果が一致する可能性は高い。
デゼルビは「市場だけでは勝てない」と明言し、クラブの再構築を“時間をかけて育てるプロジェクト”として捉えている。短期的な結果に左右されず、長期的な視点でチームを作る姿勢は一貫しており、今回の敗戦もその方針を揺るがすものではなかった。

