レポート
トッテナムは、エジプト代表FWオマル・マーモウシュがマンチェスター・シティからローン移籍で加入したと発表した。契約には来夏に完全移籍へ移行する買取義務が含まれている。
「トッテナムはイングランド、いや世界でも屈指のクラブだ」
マーモウシュは加入決定への大きな喜びを口にし、「トッテナムはイングランド、いや世界でも屈指のクラブだ」と述べた。ヘッドコーチとの対話にも触れ、その内容に胸を躍らせながら、互いのフットボールへの情熱がうまく噛み合うはずだと自信をのぞかせた。
「今回の加入は我々の本気度を示すものだ」
スポーティング・ディレクターのヨハン・ランゲは、マーモウシュの加入について「今回の加入は我々の本気度を示すものだ」と述べた。最高峰の舞台で結果を残してきた実績を持つ選手であり、今後数年間でクラブが目指す姿の中で重要な役割を担うと確信しているとし、強いスクワッド構築への手応えも示した。
「攻撃のプレーをもう一段階引き上げてくれる」
デゼルビは、野心的でハングリー、勝利への渇望を持つマーモウシュこそクラブが求めていたタイプの選手だと評価した。スピードと知性、ゴール前での脅威を兼ね備えているとした上で、「攻撃のプレーをもう一段階引き上げてくれる」と期待を語った。

カイロ出身のマーモウシュは、2016年7月に17歳でワディ・デグラでプロデビューした。翌年ドイツに渡りヴォルフスブルクへ加入し、当初はレギオナルリーガ・ノルトのユースチームでプレーした。2020年5月にトップチームデビューを果たすと、2020/21シーズン後半にFCザンクトパウリへローン移籍した。
続く2021/22シーズン、22歳でVfBシュトゥットガルトへローン移籍すると、移籍後デビュー戦でゴールを記録。2021年9月にブンデスリーガの月間新人賞を受賞し、翌年3月にも同賞を再受賞した。ヴォルフスブルクに復帰した最終シーズンでは主力に定着し、公式戦48試合6ゴールを記録した。
2023年5月にアイントラハト・フランクフルトへ移籍すると、初シーズンから全公式戦41試合17ゴールと躍動し、ヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献した。続く2024/25シーズンも好調を維持し、2024年9月にはチームの8ゴール中7ゴールに絡み自身も5ゴールを記録してブンデスリーガの月間MVPを受賞、同年11月にも同賞を再受賞した。フランクフルトでは通算67試合37ゴール20アシストを記録した。
2025年1月にマンチェスター・シティへ移籍すると、翌月のニューカッスル戦(4-0)でハットトリックを達成するなど、プレミアリーグでも即座に結果を残した。シティでの初シーズンは全公式戦25試合8ゴールを記録し、2025年5月のボーンマス戦でのゴールでプレミアリーグの年間ベストゴール賞を受賞した。昨シーズンはカラバオカップとFAカップの制覇に貢献し、通算62試合16ゴールを記録していた。
エジプト代表では2021年10月のW杯予選リビア戦でデビューゴールを記録し、同年のアフリカネイションズカップ決勝進出に貢献した。これまで3度の同大会に出場し、今夏には自身初となるW杯にも出場した。代表通算55試合11ゴールを記録している。
記事解説
マーモウシュの加入により、スパーズは今夏の前線補強に新たな一手を加えた。ローン移籍とはいえ来夏の完全移籍が義務化されており、Sky Sportsやファブリツィオ・ロマーノの報道によれば、義務化時の総額は本体5,000万ポンドに上限1,000万ポンドの上乗せ条項を加えた6,000万ポンド規模とされる。
ただし、これでガクポ獲得の動きが終わったわけではない点には注意したい。直近の報道では、9月1日の移籍期限を前にスパーズはガクポ獲得へなお前向きに動いており、マンチェスター・シティからガクポへの関心はむしろ後退しつつあるとも伝えられている。
前線にはすでにソランケとリシャルリソンが在籍しており、マーモウシュの加入でポジション争いは一気に激化する。デゼルビは補強直前の会見でさらなる補強を求める姿勢を示していたが、今回の一手はその要求への一つの回答と言える。仮にガクポの獲得も実現すれば、サヴィオ、マーモウシュ、さらにはガクポと立て続けに攻撃陣を上積みすることになり、ソン・フンミンとハリー・ケインが去った後の得点源不足という課題への対応は、まだ最終段階ではなく途中にあると見るべきだろう。
さらに金曜の正午までの登録が完了すれば、マーモウシュがニューカッスル戦での公式戦デビューも早晩視野に入ってくる。

