レポート
「初めて起きたことで、しかもとても腹が立っていた」
トッテナムのケビン・ダンソが、カラバオカップのチャールトン・アスレティック戦で決めた自身初のスパーズでのゴールについて心境を語った。試合は5-1の快勝で終わり、週末のプレミアリーグでの0-3敗戦から一転、勢いを取り戻す内容となった。この勝利によりトッテナムは次回戦でアンフィールドのリバプールと対戦することになった。
ダンソは途中出場からファーストタッチでゴールを決めた。マテウス・フェルナンデスのフリーキックからの見事なクロスに頭で合わせたヘディングシュートだったが、その際にチャールトンの選手と頭部が衝突し、後に縫合処置を受けている。
クラブの公式サイトのインタビューで、「途中交代で入って、ファーストタッチでゴールを決めることができた。あまり起こることではないし、自分のキャリアでは今までなかったことだ。しかもスパーズでの初ゴールだから、本当に嬉しい。でも、とても腹が立っていた」と語った。
「頭への衝撃で、ファンと喜びを分かち合えなかった」
ゴールの喜びは、負傷の痛みによって素直に爆発させることができなかったという。ダンソは「見ていたか分からないけど、ファンと一緒にちゃんと喜ぶことができなかった。頭に強い衝撃を受けた瞬間、かなり痛いと分かっていたから」と明かした上で、「でも、スパーズでの初ゴールを決めるというのは特別なことだと思う。最高の気分だった」と続けた。ゴールシーンについては「まだ見返せていない。ボールにコンタクトした瞬間、キーパーが自分のゴールに飛び込むのが見えたし、ファンの反応でゴールが決まったと分かった」と振り返っている。
「一夜にしてすべてが起こるわけではないが、僕たちは積み上げている」
チームの内容についても手応えを口にした。ダンソは「週末の後だったから、これは本当に重要だった」とした上で、「素晴らしいスクワッドを作り上げていると思うし、大きなシーズンが待っている。こういう試合はまさに自信を築くために必要なものだと感じることがある」と語った。さらに「すべてが一夜にして起こるわけではないけど、僕たちは積み上げている。集中し続ければ、どんなに大きな試合でも小さな試合でも関係なく、一戦一戦大きな試合として捉えて、フルフォーカスで積み上げ続ける。本当に強いチームとスクワッドになりたい」と続けた。
「プレミアリーグをホームで戦うことほど良いものはない」
次戦のニューカッスル戦についても言及した。ダンソは「間違いなく、どんな試合も助けになると思う。大きい試合でも小さい試合でも関係なく、成長するチャンスであり、トレーニングピッチで取り組んできたことを実戦で発揮する機会になる」と話し、「本当に良いものを作り上げたいと思っているし、自分たちで設定した目標を達成したい」と意気込みを語った。
デゼルビ監督が求める選手像については「とにかくキャラクターを持ってプレーすることだ。トレーニングピッチでやっていることを、そのまま試合に持ち込んで表現すること。すべての試合が厳しいと分かっているから、ファイトを見せながら、僕たちが持っているクオリティも出す必要がある」と説明。ドレッシングルームの雰囲気については「間違いなく、毎試合と同じようにタフな試合になると分かっている。でも僕たちは楽しみにしているし、先週末より良いパフォーマンスを見せるチャンスだと思っている」とした上で、「プレミアリーグをホームで戦うことほど良いものはないと思う」と締めくくった。
記事解説
ダンソは2025年2月にランスから加入したオーストリア代表センターバックで、当時はウルヴァーハンプトンとの争奪戦を制しての獲得だったと伝えられている。加入から1年半以上が経過してようやくつかんだ初ゴールという事実は、裏を返せばそれだけロメロやファンデフェンら他のセンターバック陣との出場機会争いが厳しかったことを物語る。ロメロがアトレティコ・マドリードへ完全移籍した今、ダンソにはさらに大きな役割が期待される立場にある。
フェルナンデスからのクロスに合わせた今回のゴールは、夏に加わった新戦力とのコンビネーションが早くも結果に結びついた一例でもある。フェルナンデス自身もこの試合でフル出場デビューを果たしており、新加入組同士が絡んだ一戦での得点は今後のポジション争いを占う上でも小さくない意味を持つ。
ダンソが繰り返し口にした「キャラクター」「積み上げ」という言葉は、デゼルビが標榜するチーム作りの方向性とも重なる。プレミアリーグでの0-3完敗から中3日での5-1快勝は、結果だけでなく次戦への機運を取り戻す意味でも大きかったはずだ。ダンソの発言からは、土曜(8月29日)のニューカッスル戦がホームでの開催であることがうかがえる。連敗を許さない姿勢を見せられるかどうか、負傷を押して初ゴールを喜んだセンターバックの奮闘がその試金石になる。

