レポート
「特定の1ポジションであと1人」──デゼルビが補強方針を明かす
ロベルト・デゼルビ監督は金曜(8月28日)の記者会見で、火曜(9月1日)23時の移籍期限までにトッテナムがもう1人の補強を望んでいると明かした。オランダ代表FWコディ・ガクポへの関心が伝えられる中での発言だ。
「これほどの補強をする窓になるとは予想していなかった」とデゼルビ。「特定の1ポジションであと1人、獲得できると思う」と述べ、補強への具体的な意欲を示した。
「昨日、オーナー陣、ヨハン(ランゲ、スポーティングディレクター)、ヴィナイ(ヴェンカテシャム、最高経営責任者)と夕食をともにし、この件について話した」とデゼルビは続けた。「全員が同じ考えを共有していて、非常に良い関係が築けている」
スパーズはガクポ獲得へ動きを強めるとみられており、期限最終盤に交渉を加速させる見通しだ。
「移籍を望んでいた選手はすでに去った」
デゼルビは放出面についても言及した。「全選手にはっきりと伝えてきた。はっきり話しておけば、驚くようなことは起きないはずだ」とし、「移籍を望んでいた選手たちはすでにクラブを去った。まだ移籍を望んでいる選手が何人かいるかもしれないが、彼らはオファーを待っている状態で、我々もオファーを待っている」と説明した。
その上で「ここに残ることに誇りを持ってほしい。新加入選手たちとともに、我々は情熱的なプロジェクトを築いている」と、残留する選手たちに向けてメッセージを送った。
サールは「フィットネス良好」
今夏の移籍市場で注目を集めるパペ・マタル・サールについて、デゼルビは「パペは(フィットネス面で)良好だ」とコメント。「移籍市場の最終盤に、彼に関して何が起こるか見極める必要がある」と述べ、去就の判断は期限直前までもつれる可能性を示唆した。サールは開幕から公式戦2試合とも出場機会を得ていない。
記事解説
デゼルビが口にした「特定のポジションであと1人」という発言は位置を明示していないが、同時に報じられているガクポへの関心と結びつけて読むのが自然だ。トッテナムはすでにオマル・マーモウシュを買取義務付きローンで獲得し、ドミニク・ソランケ、リシャルリソンを含む中央のアタッカー陣には一定の厚みがある。その中で両ウイングでもプレー可能なガクポを「もう1枠」として位置づけているとすれば、監督の発言と符合する。
オーナー陣、ランゲ、ヴェンカテシャムとの夕食に触れた点も見逃せない。単なる現場からの補強要望ではなく、フロント上層部を巻き込んだ合意形成として発言している点は、期限直前でのラストプッシュに向けた地ならしとも読める。
一方でサールに関する発言は、額面通りに受け取れば「フィットネスは問題ない」という前向きな内容だが、実際にはガラタサライやモナコの2クラブと個人合意済みと伝えられ、アストン・ヴィラも関心を示しているとされる。出場機会を与えられていない現状と合わせて考えると、フィットネス面の説明は放出交渉が固まるまでの時間稼ぎである可能性も否定できない。期限までの数日で、ガクポ獲得とサール放出という2つの動きが同時並行で進むかが焦点になる。

