レポート
トッテナムは移籍期限を前に、またアカデミー出身選手を放出する可能性が出てきた。プレシーズンでゴールを記録したフォワードに対し、リーグ1の複数クラブが関心を寄せていると報じられている。
スパーズは今夏、8人の新加入に3億8,200万ポンドというクラブ史上最高額を投じてきた。直近ではオマル・マーモウシュがマンチェスター・シティからローン移籍で加入し、来夏には5,000万ポンド保証に1,000万ポンドが上乗せされる買取義務も付帯する。9月1日の移籍期限まで残りわずかとなる中、さらなる補強の可能性も残っている。
これほどの大型補強を可能にした要因のひとつが、選手売却による資金確保だ。10人の放出により約2億420万ポンドを稼ぎ出し、純支出は1億7,780万ポンドに抑えられている。ヴィナイ・ヴェンカテシャムCEOが求めてきた「賢い」選手売却が実践される中、ロベルト・デゼルビ体制下でゴールを記録したばかりの選手も、その放出候補に挙がっている。
リーグ1の6クラブが争奪戦
Football Insiderの移籍担当記者ピート・オルークによると、デイン・スカーレットにレディング、ハダースフィールド・タウン、ノッツ・カウンティ、レイトン・オリエント、バートン・アルビオン、AFCウィンブルドンといったリーグ1の複数クラブが関心を寄せているという。オルークは自身のXで、チャールトンのダニエル・カヌー、スパーズのスカーレット、ヴィラのローリー・ウィルソンがリーグ1の複数クラブのターゲットになっていると投稿した。

22歳のトッテナム・アカデミー出身FWは、過去4シーズンの大半をノースロンドンを離れて過ごしてきた。ポーツマス、イプスウィッチ・タウン、オックスフォード・ユナイテッド、ヒバーニアンとローン移籍を渡り歩きながら、時折トップチームにも顔を出す立場が続いている。
公式戦ゴールは1点のみ、プレシーズンでは得点感覚示す
スカーレットが記録した唯一のスパーズでのシニアゴールは、2024/25シーズンのヨーロッパリーグでエルフスボリ相手に決めたものだ。先月にはプレシーズンの親善試合でオークランドFCからもゴールを奪っている。
しかし、マーモウシュ加入によりトッテナムは現在、ドミニク・ソランケ、リシャルリソンと合わせてセンターフォワードの層が厚くなっている。定期的な出場機会を見つけるのは容易ではなさそうだ。
モウリーニョも太鼓判を押した「フェノメナル」評価
スパーズファンは、放出があったとしても一時的なものであることを望むだろう。スカーレットは依然として評価の高いアカデミー出身選手であり、かつてトッテナムを率い現在レアル・マドリードを指揮するジョゼ・モウリーニョからは「フェノメナル」と評された過去を持つ。モウリーニョは特にこの若手を高く評価していたという。
記事解説
デゼルビは不必要に大きなスカッドを抱えることを望まず、各ポジション2人を理想としてきた。その方針に従えば、スカーレットの放出は自然な流れとも言える。ただし、センターフォワードのポジションだけは例外になる可能性がある。
アラスデア・ゴールド(football.london)は先月、ウィル・ランクシャーが退団する前、デゼルビが彼を3番手のストライカーとして残しておきたかった可能性があると報じている。これが事実なら、指揮官はセンターフォワードだけは3人体制を志向しているとも解釈できる。
その観測を裏付けるのが、リシャルリソンの去就だ。ブラジル代表FWにはエヴァートンのほか、イタリア、トルコ、サウジアラビアからも関心が寄せられており、将来は依然として不透明なままだ。仮にリシャルリソンが退団すれば、トッテナムのセンターフォワードはマーモウシュとソランケの2人だけになる。ソランケはスパーズ加入後、複数回の負傷離脱を経験してきた選手でもある。
デゼルビがシーズンを通してマーモウシュの隣にシニアストライカーを1人だけ置いて戦い続けるのは現実的ではない。その意味で、リシャルリソン同様、スカーレットの将来も今後数日で見えてくることになりそうだ。

