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【移籍】ネコ・ウィリアムズにスパーズとユナイテッドが接近──期限直前、決定権はフォレスト会長マリナキスに

【移籍】ネコ・ウィリアムズにスパーズとユナイテッドが接近──期限直前、決定権はフォレスト会長マリナキスに

✔ スパーズがウィリアムズ獲得へ土壇場の攻勢を計画
✔ ユナイテッドも左サイドバック候補として関心継続
✔ 決定権はフォレスト会長マリナキスの意向が握る

レポート

「フォレストは売る気がない」

ノッティンガム・フォレストが、移籍市場終盤になってもネコ・ウィリアムズを放出しない姿勢を崩していない。25歳のウェールズ代表フルバックはここ数シーズンのクラブの躍進を支えてきた存在で、オリバー・グラスナー新体制でも中心選手として構想に入っている。

元マンチェスター・ユナイテッドのスカウト責任者ミック・ブラウン氏はFootball Insiderに対し、トッテナムがウィリアムズを高く評価していると明かした一方、フォレストが放出に応じる可能性は低いとの見方を示した。フォレストは今夏の開幕当初から「売り物ではない」との立場を貫いており、9月1日の期限を越えてもチームに残ると自信を見せている。

スパーズは土壇場の勝負に出る構え

ウィリアムズは今夏序盤にもスパーズの補強候補に挙がっていたが、当時は他ポジションの補強を優先し見送られた経緯がある。ブラウン氏によれば、今夏に大型補強を続けてきたトッテナムは、その資金力でフォレストの意向を揺さぶりにかかる可能性があるという。ただし同氏は「フォレストが売却に応じるとは考えにくい」とも指摘しており、交渉自体が難航する公算が大きい。

オーナーの意向が最大の壁に

ブラウン氏はフォレストのオーナー、エヴァンゲロス・マリナキス氏の存在にも言及した。「あのオーナーがどういう人物か分かっているはずだ。彼が売りたくないと言えば、交渉が成立する余地はほとんどない」と語っており、クラブとしての意思決定がマリナキス氏の一存に大きく左右される構造がうかがえる。

ユナイテッドも左サイドバック候補として関心継続

ウィリアムズに関心を寄せるのはスパーズだけではない。ブラウン氏は以前にも、マンチェスター・ユナイテッドがウィリアムズの獲得候補として高く評価していると明かしていた。マイケル・キャリック監督は守備陣の強化を目指しており、特に新たな左サイドバックの獲得を優先課題としている。両サイドをこなせるウィリアムズの汎用性は、その条件に合致する要素として注目されているという。ユナイテッドは他の候補にも目を向けており、その動向次第ではフォレストにとって有利な状況が生まれる可能性もある。

記事解説

今回の報道で注目すべきは、フォレストの「売らない」という結論そのものよりも、その決定がどこで下されているかという点だ。ブラウン氏の発言からは、クラブの強化担当者や監督の評価以上に、オーナーであるマリナキス氏個人の意向が最終判断を左右する構造が見て取れる。スパーズがどれだけ資金力を提示しても、オーナーが首を縦に振らない限り交渉自体が成立しないというのは、通常の移籍交渉とは異なる力学である。

実際、フォレストとマリナキス体制の下では、こうした構図が過去にも繰り返されている。2025年7月には、スパーズがギブス=ホワイトの6,000万ポンドの解除条項を根拠に獲得へ動いたが、フォレストは正式な許可を得ない不正なアプローチだったと反発し、解除条項の金額を公にしたこと自体が守秘義務違反にあたるとして法的措置も辞さない姿勢を示した。交渉は事実上決裂し、ギブス=ホワイトはその後2028年までの契約延長でクラブに残留している。ウィリアムズを巡る今回の動きも、資金力ではなくオーナーの意思決定によって道を閉ざされる、同じパターンをたどる可能性は十分にある。

加えて、スパーズとユナイテッドという2クラブが同一の選手を巡って動いているという構図も見逃せない。ただし両者の狙いは完全には一致しない。デゼルビ体制のスパーズは両サイドをこなせる汎用性を評価しているのに対し、ユナイテッドのキャリック監督は左サイドバックという具体的なポジションの補強を優先課題としている。ユナイテッドが他の左サイドバック候補で先に合意に至れば、ウィリアムズを巡る競争から自然に降りる可能性もあり、スパーズにとっては追い風にも逆風にもなり得る流動的な状況だ。

スパーズは今夏序盤に一度ウィリアムズへのアプローチを見送った経緯がある。ギブス=ホワイトの前例を踏まえれば、資金面の提示だけでフォレストの姿勢が変わる公算は小さく、期限間際の交渉が実を結ぶ保証はない。スパーズが最終的に他の候補へ方向転換する展開も十分に考えられる。