レポート
「来年初頭までかかるかもしれない」――負傷離脱の現状
シャビ・シモンズが、チャールトン・アスレティックとのカラバオカップ2回戦(27日未明、日本時間)を前に、自身の負傷状況について言及した。トッテナム・ホットスパーのMFは、フィットネス回復に取り組む中で、この試合における複数の欠場者の一人となる。
4月末、シモンズは右膝の前十字靱帯(ACL)を断裂し、今季残り全試合に加え、来季序盤までの長期離脱が決定的となっていた。ロベルト・デゼルビが新指揮官に就任して以降、出場はわずか数試合にとどまっていたが、その数少ない出場で存在感を発揮していた。デゼルビ体制下での初先発ではゴールとアシストを記録し、勢いに乗っていた。しかし翌週末のウルブズ戦(1-0勝利)で右膝を負傷し、以降実戦復帰は果たせていない。
最近ではホットスパー・ウェイでトレーニングウェアを着用した姿や、開幕戦(ブレントフォード戦)でグテック・コミュニティ・スタジアムのスタンドからチームメートを応援する姿が目撃されている。それでも、ピッチへの復帰は来年(2027年)初頭までずれ込む可能性があるという。
「もちろん、僕が言い出しっぺだった」――サヴィオへ届けた歓迎メッセージ
火曜(8月25日)、デゼルビはマンチェスター・シティからのサヴィオ加入を伝える動画をクラブ公式SNSに公開した。この中でメッセンジャー役を買って出たのがシモンズだった。
「もちろん、僕が言い出しっぺだったんだ。実際、自分から志願した」とシモンズ。「ようこそスパーズへ」と呼びかけたうえで、加入直後のサヴィオがファンから温かく迎えられるはずだと予告し、「僕は毎日、復帰に向けて努力している。でも、もうすぐ二人ともスカッド入りしてピッチに立てるはずだ。待ちきれないよ」と復帰への意欲をにじませた。
自身はまだプレーできない状況を踏まえ、「今はまだ君のプレーを見て応援することしかできない」としながらも、「必要なことがあれば何でも力になる」とサヴィオを支える姿勢を強調。ポルトガル語で「兄弟」を意味する「イルマォン」という呼びかけとともに、「一緒に喜びを分かち合える日を楽しみにしている」と結んだ。
「将来必ずクラブの重要な存在に」――デゼルビが語る2人の絆
シモンズとサヴィオは、2022年にPSVエインドホーフェンでわずかな期間ともにプレーした間柄で、同じピッチに立ったのはわずか7試合に過ぎない。それでも当時から親交を深め、その後も連絡を取り合う関係が続いていたという。
火曜午後、ホットスパー・ウェイで取材に応じたデゼルビは、この2人が今後トッテナムの主力になっていくとの見方を示した。「彼らは友人としてとても近い関係にある。2人とも大型の選手だ。私はこのタイプの選手が好きだ。シャビは、将来必ずこのクラブにとって重要な存在になると思う」と語った。
記事解説
シモンズの負傷は4月末に発生しており、「来年初頭」までの復帰目標だとすれば、実戦復帰までにおよそ9ヶ月前後を要する計算になる。ACL(前十字靱帯)断裂からの一般的な回復期間(9ヶ月〜1年程度)に照らせば、極端に慎重な見立てとは言えず、クラブ側が現実的なラインを示した内容と読める。
同じチャールトン戦(27日未明、カラバオカップ2回戦)を巡っては、マディソンが肩の負傷で出場に疑問符が付いており、クドゥスも準備が整っていない状態が続いている。クルゼフスキとオドベールも長期離脱中で、シモンズを含めれば中盤・攻撃陣の欠場者は多岐にわたる。一方でポロとファンデフェンはベンチ入り可能な状態まで回復しており、デゼルビにとっては駒のやりくりが続く一戦になりそうだ。
シモンズとサヴィオの関係性も見逃せない。2022年のPSV在籍期間はわずかに重なっただけで、公式戦で同じピッチに立った回数も7試合にとどまる。それでも交友関係が途切れずに続き、加入発表のメッセンジャー役をシモンズ自身が買って出るほどの間柄だったという事実は、シティ側の放出額としては史上最高額となる8,500万ポンドが動いた今回の補強が、単なる市場価値の計算だけでなく、既存の人間関係やクラブへの信頼感という要素にも後押しされた可能性を示唆する。長期離脱中の主力選手が新加入選手の”歓迎役”を担うという構図は、シモンズ自身のモチベーション維持だけでなく、ドレッシングルーム全体の一体感の醸成にも寄与するはずだ。

