レポート
6,000万ポンドで本日メディカルへ
マンチェスター・シティのFWオマル・マーモウシュが、8月26日にトッテナムでのメディカル検査を受ける見通しとなった。The Telegraph記者マイク・マクグラスの報道では、移籍金は6,000万ポンド規模になると伝えている。手続きが完了すれば、サヴィオに続く今夏2人目のマンチェスター・シティからの加入選手となる。
スパーズは開幕戦のブレントフォード戦で0-3の完敗を喫した直後から、前線の補強に動いていた。守備陣とMF陣の強化は夏の早い段階で完了させており、残る課題は前線だったという。開幕戦ではコナー・ギャラガー、マイキー・ムーア、マティス・テルの3人がリシャルリソンの下に並んだが、記事は攻撃が精彩を欠き、守備も不安定だったと指摘している。
スパーズは26日夜(日本時間27日未明)にカラバオカップ2回戦でチャールトンと対戦し、その後29日のニューカッスル戦でプレミアリーグに復帰する。マーモウシュの加入が実現すれば、今夏の投資額はおよそ4億ポンドに達する見通しで、サヴィオとマーモウシュのシティからの2人合計の移籍金は、およそ1億4,500万ポンドに上るという。
“特別な選手”──グアルディオラが語ったプレースタイル
マーモウシュがシティへ加入した際、当時指揮官を務めていたグアルディオラは本人を高く評価していた。「特別な選手だ。若すぎもせず、まだ伸びしろもある」とし、力強い動き出しやランニングの質を称賛。さらに「純粋なウインガーというより、むしろセンターフォワードに近い。攻守の切り替えの局面で生きる選手だ」と、ポジションの適性についても言及していた。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出場 | 8試合(途中出場13試合) |
| 出場時間 | 700分 |
| ゴール | 3 |
| アシスト | 3 |
| シュート数(1試合平均) | 1.4本 |
| チャンスクリエイト(1試合平均) | 0.6回 |
マーモウシュの25/26シーズン、プレミアリーグでの成績は上記の通り。エースのアーリング・ハーランドの壁は厚く、出場機会を思うように増やせずにいたとみられる。
記事解説
マーモウシュを巡る報道は、ここ数日で二転三転してきた。24日の段階では月曜(25日)のメディカル実施が伝えられていたが、25日には一転して”合意はまだ早い”とする報道が浮上し、本人はシティでの通常練習に参加する様子が伝えられていた。それから一夜明けた26日、今度は移籍金の数字とともにメディカル実施が具体的に報じられた形だ。交渉が停滞と進展を繰り返しながら、最終的に本人の移籍検討へと着地しつつある状況がうかがえる。
注目すべきは、移籍金の伝えられ方の変化だ。本サイトが25日に伝えた報道では、マーモウシュの移籍構造は5,000万ポンドの買取義務付きローンとされ、この金額はアイントラハト・フランクフルトが持つ15%の転売条項(マーモウシュのシティ加入時の移籍金5,900万ポンドが基準)の発動を避けるために選ばれた数字だと説明されていた。今回伝えられた6,000万ポンドという金額は、この5,900万ポンドを上回る。もしこの数字が正確なら、転売条項が発動し、シティが移籍金の一部をフランクフルトへ還元する可能性がある。ローンではなく恒久移籍に近い形へ、構造そのものが変わった可能性も考えられる。
なお、記事が引用したグアルディオラのコメントは、マーモウシュがシティへ加入した際に本人を評したものであり、現時点の発言ではない。シティの指揮官は2026年6月からエンツォ・マレスカに交代しており、グアルディオラ本人はすでにシティを離れている。とはいえ、グアルディオラが指摘した”センターフォワード寄りでトランジションに強い”というプレースタイルの評価は、デゼルビが前線に求める機動力や万能さと重なる部分が多い。負傷離脱中のソランケ、不振が続くリシャルリソンを踏まえると、マーモウシュが加入即戦力としてローテーションに食い込む余地は小さくないとみられる。

