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【移籍】ガクポは”ケインとソンを足したような男”──スパーズが獲得へ本格的に”プッシュ”、マーモウシュ加入も目前

【移籍】ガクポは”ケインとソンを足したような男”──スパーズが獲得へ本格的に”プッシュ”、マーモウシュ加入も目前

✔ スパーズがガクポ獲得へ本格化
✔ シティ報道は下火と現地記者
✔ マーモウシュも加入間近に

レポート

トッテナムが、9月1日の移籍期限までに3人目の攻撃陣獲得へ本格的に動いている。標的となっているのはリバプールFWコディ・ガクポだ。

スパーズは今夏、6人目の補強から7人目のサヴィオ獲得完了まで7週間を要した。12カ月にわたる交渉の末にマンチェスター・シティから加入したサヴィオに続き、同じくシティ所属のオマル・マーモウシュとの契約も間もなくまとまる見通しだ。デゼルビ率いる前線は、この加入でさらに強化されることになる。

開幕戦のブレントフォード戦で喫した0-3の完敗は、スパーズの攻撃力不足を露呈させる結果となった。この敗戦を受け、来週火曜(9月1日)の移籍期限までにデゼルビが新たな攻撃陣を獲得する必要性は、ガクポを含めて一段と高まっている。

「プッシュしている」──talkSPORT記者が伝えるガクポ獲得の本気度

talkSPORTの記者アレックス・クルック氏によれば、スパーズはガクポの獲得へ”プッシュ”している。同選手をめぐっては、マンチェスター・シティへの移籍が有力とする報道も出ていたが、そうした見方は下火になりつつあるという。

ガクポ本人もデゼルビの下でプレーするため、ロンドンへの移籍を望んでいると伝えられている。デゼルビは、ブレントフォード戦での大敗を受け、チームに即座の改善を求めている。

「かなり良いプレーをしている」──イラオラが語るガクポの充実ぶり

リバプールを率いるアンドニ・イラオラ監督は、日曜のニューカッスル戦(2-2で引き分け)でのガクポのパフォーマンスを高く評価した。

「コディは我々のベストの選手の1人だ。正確性が非常に良い。ゴールを決め、常にボールを要求していた。危険なクロスと侵入も多かった。かなり良いプレーをしている」

デゼルビは、ブレントフォード戦でのリシャルリソンの精彩を欠くプレーを受け、追加のストライカー(マーモウシュ)を獲得する見通しだ。それに加え、マティス・テルやデヤン・クルゼフスキ(負傷から復帰次第)と競わせるための、もう1人のワイド攻撃陣も求めている。

ケイン&ソンの再来?──レジェンド・コンビとの共通点

ハリー・ケインと孫興民(ソン・フンミン)は、トッテナムのアイコン的コンビだった。プレミアリーグにおけるゴール関与の最多コンビ記録を持っているのがその証だ。

プレミアリーグ ゴール関与コンビ記録
ケイン&ソン 47
ドログバ&ランパード 36
シルバ&アグエロ 29
アンリ&ピレス 29
シェリンガム&アンダートン 27

2人はスパーズのファンにとって特別な存在であり、ピッチで生み出した数々の魅力的な瞬間がその理由だった。

ケインの強みは説明不要だろう。21世紀屈指のフィニッシャーであり、守備陣を苦しめる体格的な強さも兼ね備えている。

ガクポにも似た部分がある。193センチの体格を生かし、空中戦に強い(昨シーズンのプレミアリーグで56回の空中線勝利数を記録)。ジャーナリストのポール・トムキンス氏は、基礎データを根拠に「世界屈指のフィニッシャーの1人」と評したこともある。

27歳のガクポは、リバプールでのパフォーマンスをめぐって批判を浴びることもあったが、リーグ通算181試合で51ゴールを記録。オランダ代表では54試合24ゴールと、さらに際立った成績を残しており、重要な局面で結果を出す選手であることを示している。

ソンとの共通点も多い。ソンが持っていたような爆発的なスピードこそないものの、両足を効果的に使いこなし、判断力に優れた聡明な選手だ。

リバプールでの元チームメート、モハメド・サラーは、ガクポを「賢い選手」と評し、過小評価されていると指摘する。

「コディは正当な評価を得られていない。ファンが彼のプレーを本当に理解しているかは分からない。だが彼は非常に、非常に賢い選手だ。彼の考え方には感心させられる。彼は若く、学ぶ意欲がある。多くの質問をしてくる」

ケインとソンはトッテナムにとってかけがえのない存在だったが、ガクポの加入が実現すれば、ファンにその両方の”再来”を感じさせてくれるかもしれない。あとはENIC(トッテナムのオーナー企業)が、今後1週間でこのオランダ人との合意をまとめられるかにかかっている。

記事解説

今回の報道で興味深いのは、わずか1日前に伝えられた内容との落差だ。ロマーノは25日、マンチェスター・シティがガクポの代理人に接触し交渉を開始したと報じていた。ところが今回のtalkSPORT発の情報では、シティ絡みの報道は下火になりつつあり、むしろスパーズが本命として”プッシュ”しているという。移籍期限が迫る時期はこうした情報の錯綜が起きやすく、どちらの記者の情報が優勢かは今後数日の続報を注視する必要がある。

補強の中身を見ても、ガクポ獲得は理にかなっている。スパーズはすでにサヴィオを獲得し、マーモウシュの加入も目前だ。ここにガクポが加われば、今夏3人目の攻撃陣補強となる。ブレントフォード戦でのリシャルリソンの不振でマーモウシュがストライカーの選択肢を担う一方、ガクポはワイドでの起用も可能な万能型FWとして、負傷から復帰するクルゼフスキやテルとの競争を生む存在になる。デゼルビが繰り返し訴えてきた”層の厚み”という課題に、ピンポイントで応える補強といえる。

ケインとソンの記録的コンビに例える見立ては、あくまで記事の切り口としての誇張の面が大きい。とはいえ、空中戦の強さという点でケインに、両足の技術と判断力の高さという点でソンに重なる部分があるのは事実で、単なる比較のためのこじつけとは言い切れない。あとは、ガクポ本人がロンドン移籍に前向きとされる中、スパーズが移籍期限までに合意をまとめ切れるかどうかが焦点となる。