レポート
「トッテナムには全てがある」
サヴィオのマンチェスター・シティからの移籍は25日火曜午前に正式発表され、同日、クラブ公式サイトが加入後初となる独占インタビューを公開した。
「時間はかかったが、ようやくここに来られた。とても幸せだ。家族は皆、僕がずっとここに来たかったことを知っている」
「今はとても幸せだし、家族も喜んでいる。それが大事なことだ。この素晴らしい機会を、ただ神に感謝しなければならない」
「トッテナムには全てがある」
「世界最高の監督の1人、世界最高の練習場、世界最高のスタジアムがある。対戦するたびに、代理人にこのクラブのことを話していた。クラブが興味を持っていると聞いたときは、とても嬉しかった」
ジローナでの活躍からスパーズへ
サヴィオは22歳のブラジル代表FWで、代表では13キャップを記録している。加入前はジローナへ1シーズンのローン移籍中で、41試合に出場し11ゴールを記録した。同クラブはこのシーズン、バルセロナ、レアル・マドリードに次ぐラ・リーガ3位でシーズンを終えている。その活躍が高く評価され、マンチェスター・シティ復帰を経て今回のトッテナム加入が決まった。
「一緒に頂点を目指せる」
サヴィオはクラブの環境面への期待も語った。
「このクラブの構造、トレーニング、スタジアム、そして世界最高の監督の1人と共に頂点を目指したい。チームメイトと共に、プレミアリーグで戦い、チャンピオンズリーグに到達できると思う」
「謙虚さを持って、そういう風にいきたい」とも付け加え、地に足のついた姿勢も強調した。
クラブが公開した動画内でも「ファンに多くの喜びを届けたい」と誓っている。
デゼルビの誘い文句に「そうか、行かなきゃ」
今回の加入決断ではロベルト・デゼルビの存在も大きかったという。サヴィオによれば、デゼルビは「次のレベル、最高のレベルに到達する手助けをしたい」と伝えてきたようだ。
「監督からそう言われたら、行くしかないと思った。『うわ、マジで行かなきゃ』と思うくらいだった。ただの監督ではない」と語り、デゼルビへの強い信頼をにじませた。
記事解説
サヴィオが「常にここに来たかった」と語った背景には、今夏の交渉の長さがある。口頭合意からメディカル、移籍金内訳の確定、正式発表まで複数の段階を経てきたが、対戦のたびに代理人へ関心を伝えていたという証言は、その交渉期間の長さと符合する。
今回の独占インタビューは、23日のブレントフォード戦0-3完敗からわずか2日後に行われた。開幕から出鼻をくじかれたチームにとって、新加入選手の迷いない発言は沈みがちなムードへの刺激になり得るが、拙さが続けばこの楽観は空虚に響くリスクも抱える。
デゼルビが直接口説いたという経緯は、補強戦略における監督の関与の強さを示す。ウイング陣にはクドゥス、リシャルリソン、ソランケに加え、加入間近とされるマーモウシュも控え、出場機会争いは楽ではない。それでも「次のレベルへ引き上げる」という個人の成長を訴えた点に、単なる戦力補強にとどまらない狙いがうかがえる。
インタビューがポルトガル語で行われた背景には、サヴィオの英語力が発展途上という事情がある。日常会話は理解できるが話すことにはまだ抵抗があり、マンチェスター・シティ時代はハーランドと片言の英語をゆっくり交わして意思疎通していたという。込み入った質問には今も通訳を頼る場面が多い。対照的に、同じポルトガル語話者のマテウス・フェルナンデスは加入当初は英語を全く話せなかったが、公式インタビューを流暢にこなせるまで急成長しており、サヴィオの順応を直接支えられる立場にある。

