レポート
「11位・50得点」──Opta、開幕黒星発進のスパーズを予測
Optaのスーパーコンピューターが、2026-27シーズン開幕節終了時点のデータをもとに、プレミアリーグの最終順位を予測した。スパーズの最終着地点は11位、勝ち点は50pt程度と見込まれている。過去2シーズンと比較すれば勝ち点・順位ともに改善する計算だが、スパーズほどの規模のクラブにとって満足できる数字ではない。
記事によれば、ブレントフォードとの開幕戦0-3完敗後、スパーズはマンチェスター・シティのサヴィーニョ、マーモウシュ両選手の獲得に1億4,500万ポンドを投じてきたという。それでもなお、Optaはデゼルビ体制の苦戦を予測している。
最下位発進、次戦はニューカッスル
開幕節では、ブライトン、アーセナル、ブレントフォードなど1試合を消化した6クラブが勝ち点3で並ぶ好調な滑り出しを見せる一方、スパーズは0得点3失点で最下位に沈んでいる。この後スパーズは、8月30日にホームでニューカッスルを、9月5日にアウェーでノッティンガム・フォレストを、9月13日にホームでエヴァートンを、9月19日にホームでアストン・ヴィラを、10月11日にアウェーでマンチェスター・ユナイテッドを迎える。開幕直後のこの連戦の結果次第で、Optaの予測順位は今後さらに変動する可能性がある。
「降格の方がCL進出より濃厚」
さらに深刻なのは、上位5位以内でのチャンピオンズリーグ進出確率がわずか11.67%にとどまっている点だ。一方で、降格確率は14.38%とこれを上回る。スパーズは昨シーズン、最終節で辛くも残留を決めた経緯がある。つまりOptaの予測モデルは、デゼルビ体制のスパーズについて、チャンピオンズリーグに返り咲くよりも、チャンピオンシップへ降格する可能性の方が高いと弾き出していることになる。大型補強によって上位6位争いへの参加を期待するファンは多いが、Optaはその可能性を極めて低いとみている。
記事解説
スパーズジャパンでは8月22日、開幕前の時点でOptaのスーパーコンピューター予測を「7位」として紹介している。当時の数値は優勝確率2.5%、チャンピオンズリーグ進出確率17.6%、降格確率9.1%だった。それから第1節をわずか1試合終えただけで、順位は7位から11位へ、CL進出確率は17.6%から11.67%へ、降格確率は9.1%から14.38%へと、いずれも大きく悪化する方向に動いたことになる。スーパーコンピューター系の予測モデルは、直近の試合結果や失点内容といった実際のパフォーマンスデータを重く反映する設計になっていることが多く、たった1試合であっても0-3という内容が伴えば、38試合分のシミュレーション結果全体を押し下げる影響力を持ちうる。
ただし、補強に関する記事の記述はそのまま鵜呑みにできない部分がある。マーモウシュについては、シティ側が放出に消極的な姿勢を見せているとする別の報道もあり、記事が書いている「加入」がどこまで確定した状態を指すのかは記事単体では判然としない。サヴィーニョとマーモウシュがいずれも実戦出場すればモデルの前提が変わってくるはずだが、仮に加入が完全に決着していないとすれば、今回の11位・降格確率14.38%という予測はそもそも新戦力を織り込みきれていない可能性が高く、現状の戦力を過小評価した数字と見るべきだろう。

