レポート
リバプールFWコディ・ガクポが、ニューカッスル・ユナイテッドとの試合(2-2の引き分け)で25メートルからの豪快な直接弾を突き刺した。アンソニー・エランガの先制ゴールに対する同点弾で、ゴール左隅を正確に射抜くミドルシュートだった。
「あの一撃はどうしようもない」──ネビルが絶賛したガクポの豪快弾
解説を務めたギャリー・ネビルはこのゴールを高く評価した。
「彼はワンチャンスをものにした。二度目のチャンスは必要なかった。良いスペースに入り込んでいる」と述べ、「なぜニューカッスルの中盤があのスペースを彼に与えてしまったのか分からない。集中力が絶対的なものだった」と続けた。
さらに「GKも良いセーブを見せていたが、あの一撃にはどうしようもなかった」と、シュートの質そのものを評価した。
ガクポはこの夏を通じてノースロンドン、つまりスパーズへの移籍が噂されてきた選手だ。スパーズは昨シーズン残留争いをぎりぎりで生き延びた反省から、今夏は大型補強に踏み切っており、ロベルト・デゼルビ体制の強化を急いでいる。マンチェスター・シティのサヴィーニョとオマル・マーモウシュの2人については、エンツォ・マレスカ体制のシティとの合意にこぎつけたとされ、さらなる前線補強の可能性も探っている段階だ。
「バルコラがアンフィールドに来ない限り、望みはほぼゼロ」
オランダ人記者ヨースト・ブラウフは、ガクポ本人が移籍を望んだ場合、リバプールが放出を容認する可能性はあるとしつつ、その前提としてパリ・サンジェルマンのブラッドリー・バルコラ獲得が必要になるとの見方を示した。現時点でリバプールとスパーズの間に交渉は存在しないが、期限までに状況が変わる余地はあるという。
ブラウフは次のように語った。
「現時点でリバプールとスパーズの間は”無言”の状態にある。バルコラがアンフィールドに来ない限り、スパーズへの移籍の望みはほぼゼロと言っていい。双方とも互いの立場を理解している。フランス人FWが加入すれば、あとはこのオランダ代表FW次第になるだろう」
スパーズは前節ブレントフォードに0-3で完敗しており、同様の内容を今後繰り返すわけにはいかないという自覚がある。
記事解説
今回の一撃を「スパーズへのメッセージ」と評する論調には、実は矛盾が潜んでいる。ガクポが規格外の得点力を示せば示すほど、イラオラ率いるリバプールにとって彼を手放す理由は薄れていくはずだからだ。移籍市場のセオリーとして、好調な主力選手ほど放出のハードルは上がる。今回のゴールは、スパーズへの”アピール”であると同時に、リバプール残留の説得材料にもなり得る両刃の材料だと見るべきだろう。
スパーズ側の事情を踏まえても、ガクポ獲得の緊急性は必ずしも高くない。同日確認できた情報では、マーモウシュについては5,000万ポンド規模の買取義務付きローンで合意に近づいているとされ、サヴィーニョの加入とあわせて前線の駒はすでに一定数確保できる見通しにある。前線補強の”本命”が別に進んでいる以上、ガクポの件は当面、状況待ちのまま据え置かれる可能性が高い。
情報源の性質にも触れておきたい。ブラウフはオランダのメディア圏を主戦場とする記者で、ロマーノやオーンスタイン、アラスデア・ゴールドのような英国主要メディアの一次情報網とは階層が異なる。バルコラの動向次第という構図自体は一貫しているが、確定情報として扱わず、今後の英国メディアの後追い報道を待つのが妥当だ。

