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【公式】開幕戦0-3の完敗にデゼルビ「冷静さを保つべき」──新加入4人先発も浮き彫りになったコンディション不安

【公式】開幕戦0-3の完敗にデゼルビ「冷静さを保つべき」──新加入4人先発も浮き彫りになったコンディション不安

✔ 開幕戦、ブレントフォードに0-3完敗
✔ 新加入4人先発も勝利つかめず
✔ デゼルビ「冷静に、始まったばかり」

レポート

スパーズは2026/27シーズン開幕節でブレントフォードとアウェイで対戦し、0-3で完敗を喫した。新戦力のヤン・ポール・ファンヘッケ、アンディ・ロバートソン、マルコス・セネシ、サンドロ・トナーリの4人が揃って先発し、マテウス・フェルナンデスも後半途中から出場したが、白星発進とはならなかった。

試合前の期待感とは裏腹に、ブレントフォードは早々に先制。キーン・ルイス=ポッターが先制点を挙げると、33分にはヴィタリー・ヤネルトが加点し2点差とした。後半開始からわずか4分でマイケル・カヨデが3点目を沈め、勝負はほぼ決まった。イゴール・チアゴにPKのチャンスもあったが、これは決められなかった。

スパーズにも好機はあった。後半、マイキー・ムーアが放ったシュートはクィービーン・ケレハーに阻まれ、決定機を活かせなかった。この日、史上最年少でチームを率いたアーチー・グレイも、デゼルビ同様に「デュエルで負けすぎた」ことを敗因に挙げている。

「デュエルに負けすぎた」──デゼルビが認めた完敗の理由

試合後、ピッチサイドで取材に応じたデゼルビは「結果について申し訳なく思う。パフォーマンスについても、選手について、サポーターについても申し訳ない」と切り出した。その上で、デュエルでの劣勢とプレッシャーのタイミングのズレを完敗の直接的な要因に挙げ、「我々はデュエルで負けすぎた。ハイプレスに行くタイミングを見つけられなかった」と振り返った。

「先週のホッフェンハイム戦から分かっていた」──コンディション面の誤算

デゼルビは、選手たちのコンディション面の課題について、試合前から予兆があったことを明かした。「試合の前から分かっていた。先週ホッフェンハイムと対戦した時から、フィジカルコンディションの面で正しい状態にないと感じていた」と説明し、多くの選手がワールドカップ後に合流し、オーストラリアでのプレシーズンでも十分な準備期間を確保できなかった事情を理由に挙げた。ただし「言い訳にするつもりはない」とも強調し、この日のスタメンは非常に若い顔ぶれだったとも振り返っている。

「自信を失うわけにはいかない」──それでも見せた前向きな姿勢

厳しい内容の敗戦にもかかわらず、デゼルビは悲観的な言葉ばかりを並べたわけではない。

「悲しい一日だと思う。結果にもパフォーマンスにも失望しているが、この敗戦をしっかり分析しなければならない」

「自信を失うわけにはいかない。昨シーズン築き上げてきたものを失うわけにはいかない」

個人としてもチームとしても、今日以上のものを見せる必要があると認めつつ、前を向く姿勢を崩さなかった。

「プロジェクトは始まったばかり」──デゼルビが求める”冷静さ”

最後にデゼルビは、目指すべき方向性について言及した。

「我々は冷静さを保ち、改善すべき点に集中しなければならない。プロジェクトは始まったばかりで、我々はうまくやれていると思う」

「何か特別なものを築ける状況にあると思う。すぐにではないかもしれないが、時間が必要だ。良い方向に進んでいると思う」

記事解説

今回の完敗は、プレシーズンで積み上げてきた高い期待感とのギャップも際立たせた。狭い守備網を崩す新たな戦術パターンはホッフェンハイムやヘタフェ戦で機能していたが、公式戦の重みは別物だった。新戦力4人が一斉に開幕スタメンへ名を連ねたことは監督の信頼の表れであると同時に、大きな賭けでもあった。特にセンターバックのファンヘッケとセネシは、プレシーズンで試合勘こそ積んできたとはいえ、公式戦でいきなり息の合った連係を求められる厳しい立場に置かれた。

さらに、試合前会見ですでに欠場が伝えられていたポロとファンデフェンの不在も響いた。新加入のセンターバック2人を、慣れ親しんだ既存のサイドバック抜きでいきなり実戦に投入せざるを得なかった格好であり、守備ラインとしての一体感を欠いたまま試合に入ったことは、今回の完敗の一因として無視できない。

デゼルビが繰り返し口にした「デュエルで負けた」という言葉は、単なる精神論ではない。ワールドカップからの合流の遅れ、オーストラリアでの限られた準備期間という客観的な要因を伴った説明であり、シーズン序盤の低調さを過度に悲観する必要はないというメッセージでもある。開幕戦の内容だけでこのチームの完成度を判断するのは早計だろう。ただし、次節以降も同じ理由でデュエル負けが続くようであれば、フィジカル面の底上げは早急な課題として浮上することになる。