レポート
「ミッキーは明日のメンバーに入っていない」
ロベルト・デゼルビ監督は21日の記者会見で、22日のブレントフォード戦のメンバーからミッキー・ファンデフェンとペドロ・ポロを除外することを正式に明言した。「ミッキーは明日のメンバーに入っていない。ペドロ・ポロや他の選手たちは全員入っている」とデゼルビは述べ、マディソン、ソランケ、ウドギ、フェルナンデスの4人は招集リストに名を連ねていることを明かした。
「2日前にハムストリングに痛みを感じた」
続けてデゼルビは、パペ・マタル・サールについても開幕戦を欠場すると発表した。「サールは2日前にハムストリングに痛みを感じた。大したことはないが、この時期だけにリスクは冒さない」と説明し、慎重な対応を強調した。
「オーストラリア遠征中に何か問題が起きた」
一方でファンデフェンの状態については前向きな見通しも示した。「今日はグループと一緒に練習をこなし、調子は良い。プレシーズンのオーストラリア遠征中に何らかの問題を抱えたが、フライトが原因だったかは分からない。大きな問題ではない」とデゼルビは語った。センターバックの選択肢についてはセネシとベン・デイヴィスの名を挙げ、「2人とも明日の試合に出場できるコンディションにある」と述べた。
デヤン・クルゼフスキ、ウィルソン・オドベール、シャビ・シモンズ、モハメド・クドゥスの4人も引き続き離脱中だ。デゼルビは「選手の管理も重要だ。問題を抱えた選手には慌てず、リスクを冒さないようにする」とした上で、「クルゼフスキ、オドベール、シモンズは負傷中だが、いずれもトップレベルの選手であり、ピッチに戻ってくるのを楽しみにしている。クドゥスはほぼ準備が整っており、これは我々にとって大きなポイントだ」と述べ、クドゥスの復帰が近いことを明らかにした。
ブレントフォードもミランボとファンデンベルフを欠く
対するブレントフォードも主力を欠いて開幕戦に臨む。キース・アンドリュース監督は、前十字靭帯の負傷から回復中のアントニ・ミランボについて、「回復状況は順調で、ここ数週間はグループと共に練習をこなしている。時に強度を落とし、時にフル参加という形だが、着実に前進している」としながらも、出場は依然として微妙な状況にあると説明した。
さらに、セップ・ファンデンベルフについては鼠径部の負傷が影響しているという。「プレシーズンがかみ合わず、思うような準備ができていない。当面はしっかり休ませる必要があり、開幕から数週間は欠場するだろう」とアンドリュースは明かした。
記事解説
デゼルビにとって今回の負傷者リストは、開幕戦としてはかなり重い部類に入る。すでにクリスティアン・ロメロとジェド・スペンスが夏の間にそれぞれアトレティコ・マドリードとインテル・ミラノへ移籍し、守備陣の選択肢自体が薄くなっている中でのファンデフェン離脱は、単なる1試合の欠場以上の意味を持つ。しかし、その控えに昨季プレミアでベストCBの一人だったセネシとプレシーズンで好調だったベン・デイヴィスがいる状況は、昨季スパーズとは劇的に改善したスカッドの厚さの証明だ。
サールの離脱を「大したことはない」としながらも回避した判断は、デゼルビがシーズン序盤からのリスク管理を徹底しようとしている姿勢の表れと見てよい。開幕直後の無理な起用で長期離脱を招くよりも、1試合を犠牲にしてでも選手を温存する方針は、17位が続いた低迷期からの再建を託された指揮官として理にかなっている。
クドゥスが「ほぼ準備が整っている」という発言は、開幕戦には間に合わないとしても、ごく近いタイミングでの復帰を示唆する。クルゼフスキ、オドベール、シモンズを含めた前線の選手層が徐々に回復すれば、シーズン序盤の厳しい日程を乗り切る上で大きな戦力になるはずだ。
ブレントフォード側の事情に目を向けると、ミランボとファンデンベルフの欠場は、開幕戦という一発勝負においてスパーズにとって数少ない好材料と言える。ただしミランボは「着実に前進している」段階にあり、両クラブとも負傷者を抱えたまま迎える開幕戦は、序盤の順位に一喜一憂しすぎない冷静な見方が必要かもしれない。

