レポート
「個人合意はすでに成立」──ロマーノが伝えるマーモウシュの最新状況
スパーズがマンチェスター・シティ所属のオマル・マーモウシュ獲得へ前向きに交渉を進めていると報じられた。移籍情報に詳しいファブリツィオ・ロマーノは、マーモウシュの個人合意がすでに今週成立したと伝えている。
2025年にアイントラハト・フランクフルトから5,900万ポンドで加入したエジプト代表FWは、シティで序列を落としていた。今夏はスパーズへの移籍が有力視されており、クラブは合意成立に自信を深めているという。
サヴィーニョは7,500万ポンド、上乗せ最大1,000万ポンドで大筋合意
木曜深夜、スパーズはシティとの間でウイングのサヴィーニョ獲得について7,500万ポンドの合意に達した。これに加え、最大1,000万ポンドの上乗せ条項が付く見通しだ。サヴィーニョは近くノースロンドンでメディカルを受け、長期契約にサインする予定という。
22歳のブラジル人は、昨夏もスパーズへの移籍が取り沙汰されたが、当時のトーマス・フランク体制下では移籍せずシティに残留した。しかし2025/26シーズンはプレミアリーグでの先発がわずか7試合にとどまり、出場機会は限られていた。元トロワの選手は昨シーズン36試合で4ゴールを記録している。
「もう2人ほど重要な選手が必要」──デゼルビが明かした補強方針
先月のオーストラリア遠征時、デゼルビはすでに攻撃陣強化への意欲を語っていた。「今の目標は攻撃のポジションを完成させることだ。すでに重要な選手はそろっているが、新体制を軌道に乗せるには、もう2人ほど重要な選手が必要だと思う」と話しており、今回の一連の交渉はその発言を裏付ける形となっている。
支出は3億ポンド突破へ、ロメロらの売却で1億4,000万ポンドを回収
マーモウシュとサヴィーニョの2件が成立すれば、スパーズの今夏の支出は3億ポンドを超える見通しだ。一方でクラブは、クリスティアン・ロメロ、ジェド・スペンス、ルカ・ヴシュコヴィッチの売却で約1億4,000万ポンドを回収済みとされる。
マーモウシュ、サヴィーニョに続く3人目として、リヴァプールのコディ・ガクポにも関心があると伝えられている。ただし、マーモウシュとサヴィーニョへの投資に加えてガクポ獲得の資金まで確保できるかは不透明だとされる。
スパーズは土曜17時30分(現地時間)にブレントフォードとのプレミアリーグ開幕戦を控えており、シティも日曜14時にボーンマスとホームで対戦する。
記事解説
マーモウシュに関する「個人合意」という表現は、選手本人とスパーズの間で条件面の同意ができたことを意味し、シティとの移籍金交渉が決着したことを必ずしも意味しない。サヴィーニョのケースがすでにクラブ間の金額合意からメディカルの段階まで進んでいるのに対し、マーモウシュは個人合意という一歩手前の段階にとどまっている点は整理しておく必要がある。
サヴィーニョを巡っては、8月19日時点でシティのドクがふくらはぎを負傷し、代役なしでの放出にシティが慎重姿勢を示しているとの報道があった。その後の一連の報道では移籍金合意からメディカル実施の段階まで話が進んでおり、シティ側の姿勢に変化があった可能性がある。ただし、負傷の深刻度や復帰時期次第では、土壇場での方針転換もなお起こり得る。
財務面では、マーモウシュとサヴィーニョの2件だけで今夏の支出が3億ポンドを突破する計算になる。ロメロ、スペンス、ヴシュコヴィッチの売却による1億4,000万ポンドの回収を差し引いても、実質の純支出は1億6,000万ポンド規模に達する。プレミアリーグの財務ルールは2026/27シーズンからSCR(スクワッド・コスト・レシオ)に移行しており、フットボール関連収益と選手売却純利益の85%までしかスカッドコストに充てられない。ここにガクポの獲得費用まで積み増すのは、現実的にかなり厳しい判断になるとみられる。
また、今週金曜正午は今回のブレントフォード戦に向けた登録期限であり、9月1日23時の移籍市場全体の締め切りとは別物である点にも注意したい。マーモウシュ、サヴィーニョとも今節への出場は間に合わない可能性が高く、仮に合意が成立しても実際にピッチに立つのはしばらく先になりそうだ。

