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【展望】”欧州なき恩恵”でCL進出も視野に──フットボール・ロンドン記者2人がスパーズを高評価

【展望】”欧州なき恩恵”でCL進出も視野に──フットボール・ロンドン記者2人がスパーズを高評価

✔ ゴールド氏は4位、ストークス氏は5位と予想
✔ 支出2億3700万ポンドがCL進出の後押しに
✔ デゼルビ「文化と質を高める段階」と表明

レポート

デゼルビ「スタイルと質を高める段階に入った」

トッテナムは過去2シーズン連続で残留争いに巻き込まれてきたが、デゼルビ監督は今シーズン、プレミアリーグ上位陣と肩を並べる存在になることを目指している。デゼルビは最終節でクラブを残留に導き、イングランド1部残留を確定させた指揮官だ。逆境の中で「人間性」と「正しい精神」を示した上で、今はチームを次の段階へ引き上げたいと語る。

「昨シーズン、我々は人間性を示す、正しい精神を示すという目標には到達できたと思う」

「今度はプレースタイル、プレーの質、組織面を押し上げなければならない。今は自分たちの歩みを築いている段階なので、これは重要な部分だ。質を備えたチームを作ることはもちろんだが、魂を持って、忍耐を持って、我々が大切にするすべての価値観とともに新しいチームを作りたい」

「フットボールは今やピッチの中だけ、ボールを持っている時だけの話ではない。その前の段階、私生活の中にもある。彼らはトッテナムに残ることを幸せに、誇りに感じられなければならない」

ゴールド氏の予想は4位──”欧州なき恩恵”に期待

スパーズ担当のアラスデア・ゴールド記者は、今シーズンの期待感を例年以上に説得力のあるものだと位置付ける。デゼルビは前シーズン終盤の数ヶ月をクラブ残留のために費やし、実質的に長いプレシーズンを過ごしてきたことになり、新任の他クラブの監督たちよりも助走がついていると指摘する。スパーズは2億3700万ポンドを投じ、クラブの移籍記録を2度更新。大規模な入れ替えにより多くの選手が退団し、最大2億1300万ポンドがクラブに還元される見通しで、9月1日の移籍期限までにデゼルビを満足させる攻撃陣補強に踏み切るための、財政的な余力も生まれているという。

デゼルビのハイエナジーなフットボールを踏まえると、欧州の舞台がなく基本的に週1試合というカレンダーは、選手たちを他クラブよりフレッシュな状態に保ち、近年トッテナムを悩ませてきた負傷リスクの軽減にもつながるとゴールド記者は見る。毎シーズン、大陸間の舞台に出場しなかったビッグクラブがその新鮮さを生かして順位表を駆け上がる例があり、今シーズンはスパーズとチェルシーがそのポジションに当てはまる可能性があるという。ゴールド記者は前シーズン終了の1ヶ月前、同僚のスパーズ担当記者たちに「プレミアリーグ残留さえできれば、来シーズンはトップ6、もしかしたらトップ4に入る」と話していたとし、その予想を維持する形で強気に予想すると述べた。

予想順位:4位

ストークス氏の予想は5位──左サイドアタッカー次第でCL進出も

もう一人の執筆者ジェイク・ストークス記者も、今シーズンへの期待は大きいと語る。デゼルビがこの夏、実質的にゼロからスカッドを再構築し、短期間で魅力的なフットボールの土台を築き上げたこと、そしてクラブの文化を受け入れ、新たなメンタリティを植え付けたことに強い感銘を受けたという。

ここ数年が沈滞ムードだっただけに、デゼルビの存在は新風だと表現。ランゲが移籍期限までに左サイドの一流アタッカーを獲得できれば、スパーズはプレミアリーグでトップ5に入り、チャンピオンズリーグ出場権を獲得することも可能だと見立てる。試合数が少ないカレンダーの恩恵に加え、デゼルビはアンドニ・イラオラ、マイケル・キャリック、ウナイ・エメリといった他クラブの指揮官よりも練習時間を多く確保でき、構想をより早く浸透させてリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラといったクラブを追い抜く可能性もあるという。

簡単な道のりではなく、山あり谷ありになるだろうとしながらも、デゼルビにはトッテナムを欧州の舞台へ連れ戻す力があると結論付けている。

予想順位:5位

記事解説

今回の記事で示された財政面の数字(支出2億3700万ポンド、放出による回収最大2億1300万ポンド)は、本サイトで先に伝えた今夏の移籍39件総まとめの内容と完全に一致する。複数の記者が同じ数字を独立して参照している点は、この数字自体の信頼性を裏付けるものと言えるだろう。

両記者に共通するのが「欧州の舞台がないことをむしろプラスに捉える」という視点だ。ヨーロッパの試合がないという事実は、見方によっては前シーズンの成績不振の裏返しでもあるが、今回の記事はそれをカレンダーの余裕、練習時間の確保、負傷リスクの軽減という具体的な利点に転換して論じている。この手の「無冠クラブが翌シーズンに躍進する」というパターンは、プレミアリーグでは実際に繰り返し観測されてきた現象であり、根拠のない楽観論とは言い切れない。

ストークス記者が5位予想の条件として挙げた「左サイドの一流アタッカー」は、本サイトで先に伝えたコディ・ガクポを巡る報道と重なる点が興味深い。ガクポはウィンガーとしてプレーする選手であり、まさにこの条件に合致する補強候補だ。裏を返せば、ガクポ級の補強が実現するかどうかが、5位とチャンピオンズリーグ出場権のあるトップ5との境界線になっているという見立てとも読める。

一方で、両記者ともfootball.london所属というスパーズに近い立場からの予想である点は割り引いて考える必要がある。過去2シーズン連続で残留争いに巻き込まれてきたクラブが一気にトップ5前後まで順位を押し上げるという予想は、相応に強気な部類に入る。移籍市場の残り期間でどこまで補強が実現するか、そして新戦力がどれだけ早くチームに適応できるかによって、この予想の実現可能性は大きく変わってくるだろう。

投稿元:Tottenham given Champions League qualification verdict as transfer agreement reached