レポート
金曜正午がサヴィーニョ登録の事実上の期限
トッテナムは、今週末のプレミアリーグ開幕戦ブレントフォード戦に間に合う形でサヴィーニョを獲得・登録するための明確な期限を迎えている。ブラジル人ウィンガーへの関心は以前から続いており、9月1日の移籍期限までに攻撃陣を補強すべく、マンチェスター・シティとの交渉を夏の間ずっと続けてきた。プレミアリーグの規定では、金曜正午(英国時間)までに登録手続きを終えなければ、土曜の試合には出場登録できない。
シティとの交渉は膠着、サヴィーニョはコミュニティシールドのメンバー外
サヴィーニョ自身はシティからの退団を望んでいるとされ、日曜にカーディフで行われたアーセナルとのコミュニティシールド(0-3で敗戦)のメンバーからも外れていた。しかし両クラブの交渉は行き詰まりを見せているとされ、トッテナムは開幕戦までの時間切れが迫っている。
2億3700万ポンド投じてなお、デゼルビは攻撃陣の補強不足を訴える
トッテナムは今夏すでに6人の新戦力に2億3700万ポンドを投じているが、それでも攻撃のオプション不足は解消されていない。ロベルト・デゼルビ監督は以前から、移籍期限までにあと2〜3人の補強が必要だと訴えてきた。22歳のサヴィーニョは、スピードと多才さを買われて優先獲得候補に挙げられている。
登録間に合わなければムーアが先発候補に、クドゥスは全体練習に合流できず
交渉が長引く中、トッテナムはブレントフォードのGテック・コミュニティ・スタジアムへの遠征でアカデミー出身のマイキー・ムーアに頼らざるを得ない可能性がある。ムーアは今夏中のローン移籍が広く見込まれており、ブンデスリーガのケルンが有力な移籍先として名前が挙がっている。一方でサヴィーニョ獲得が難航し、モハメド・クドゥスも深刻な太もも裏の負傷からの回復途上でプレシーズンに一度も出場できていないため、デゼルビは右ウィングのオプションに恵まれていない状況だ。金曜正午の登録期限に間に合わなければ、先週末のホッフェンハイム戦(3-0)で後半2ゴールを決めたムーアが先発する可能性が高い。キース・アンドリュース率いるブレントフォードとの一戦は現地時間17時30分キックオフで、プレミアリーグ2年連続17位という成績を経たデゼルビ新体制の船出となる。
記事解説
今回の報道が興味深いのは、「今夏すでに6人の新戦力に2億3700万ポンド」という数字が示された点だ。本サイトで先に伝えた今夏の移籍総まとめでは、入団は8件(トナーリ、フェルナンデス、ファンヘッケ、ロバートソン、セネシ、ドゥブラフカ、ラムジー、アデデジ)を数えており、単純な人数では一致しない。フリー移籍の2件(ラムジーとアデデジ)が報道時点でまだ集計に反映されていなかった可能性が高く、数字の食い違いそのものが、報道のタイミングによって集計基準がぶれやすいことを示している。
金曜正午という具体的な登録期限が明示されたことで、サヴィーニョ交渉は単なる「進展待ち」の段階から、開幕戦に間に合うかどうかという可視化されたカウントダウンの局面に入ったと言える。これまでの報道(開幕戦の予想スタメンでサヴィーニョ起用の可能性に触れた記事等)よりも一段具体的な時間軸が示された形だ。
皮肉なのは、緊急時の先発候補として名前が挙がるムーア自身が、今夏中のローン移籍が有力視されている選手だという点だ。ケルン移籍が具体化すれば、開幕戦でのムーア起用はあくまで一時的な措置にとどまる可能性が高く、右ウィングの選手層の薄さはサヴィーニョ交渉の成否とクドゥスの回復状況の両方に左右される、綱渡りの状態が続いている。
交渉が金曜正午までにまとまらなければ、トッテナムが夏の残り期間で別の選択肢(これまで比較記事でも取り上げたペドロ・ネト等)に本格的に舵を切る可能性も出てくる。開幕戦の結果とムーアのパフォーマンス次第では、交渉の優先順位そのものが見直されることも考えられる。
投稿元:Tottenham face clear Savinho deadline as alternative option emerges

