レポート
開幕4日前でも揺れる去就
リシャルリソンは、開幕戦を4日後に控えてスタメン入りが見込まれる立場にありながらも、今なお終盤での退団の可能性を残している。ブラジル代表FWの去就は、ここ数年の夏の恒例行事とも言えるほど繰り返し話題になってきたが、これまではいずれも残留し、多くの出場機会を得てきた。昨シーズンをクラブ最多得点者として終えたにもかかわらず、移籍期限の最終盤に入った今、ノースロンドンでの去就は再び不透明な状況にある。今月初め、デゼルビ監督はブラジル人FWが残留を望んでいるか定かではないと示唆する一方、そのゴールへの本能を高く評価し、彼の代わりを見つけるのは簡単ではないと認めていた。
エヴァートンが定期的に連絡、デゼルビは「自由に移籍先を探していい」
TEAMtalkによれば、エヴァートンはこの夏、リシャルリソンの再獲得を巡ってトッテナムと定期的に連絡を取り合っているという。29歳のブラジル人FWへの関心は昨シーズン終了時から続いており、トフィーズは前線の得点力強化を狙っている。同メディアによれば、デゼルビはリシャルリソンに退団を強いているわけではないが、新天地を自由に探してよいと本人に伝えているという。
バリーかベトの放出が先、正式オファーはまだなし
同メディアは、デイヴィッド・モイーズ率いるエヴァートンが動きを本格化させる前に、まずティエルノ・バリーかベトのいずれかを放出する必要があると明言している。月曜には、トッテナム関連の情報に詳しいとされるSNSアカウント「Szyexcl」が、スパーズがマージーサイドのクラブからのオファーを拒否したと主張していた。しかし今回のTEAMtalkの続報はその主張を否定し、トフィーズはまだ正式なオファーを提示していないと強調している。同メディアはまた、エヴァートンが狙う9番候補はリシャルリソンだけではなく、チェルシーのリアム・デラップにも熱い視線を注いでいると明かした。なお、この段階でトッテナムがブラジル人FWの放出に求める金額は4,000万ポンド近くになると、これまで報じられてきた。
記事解説
本サイトで先に伝えたリシャルリソンの契約状況(契約延長オプションが交渉のカードになるという内容)では、具体的な交渉相手までは明らかになっていなかった。今回の報道でエヴァートンという名前が明示されたことで、話がより具体的な段階に入ったと言える。
一方で、情報源の階層には注意が必要だ。匿名性の高いSNSアカウント発の「オファー拒否」情報と、前のめりがちな移籍情報サイトであるTEAMtalkによる「正式オファーはまだない」という否定情報が真っ向から対立している。おそらく現時点では「交渉は動いているが、正式提示には至っていない」という慎重な見立てが適切だろう。
興味深いのは、リシャルリソンが開幕戦のスタメン候補でありながら、クラブが退団に前向きな姿勢を示している点だ。これは本サイトで先に伝えたウドギの一件とも似た構図で、開幕直前でもチームの中心に近い選手の放出を妨げない姿勢がうかがえる。デゼルビが「彼の代わりを見つけるのは簡単ではない」と認めつつも退団を止めない背景には、4,000万ポンド近い放出額という財政的なメリットと、開幕までにストライカー陣を再編する時間的な余地が、まだ残されているとの判断があるのかもしれない。
エヴァートン側の事情も交渉の速度を左右しそうだ。バリーかベトのいずれかを先に放出する必要があるという条件は、単純な資金力だけでなく、エヴァートンの編成上の都合にも交渉の進捗が左右されることを意味する。移籍期限までの残り日数を考えると、この交渉が実際にまとまるかどうかは五分五分といったところだろう。
投稿元:What De Zerbi has told Richarlison as Everton in ‘regular contact’ over late Tottenham transfer

