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【移籍】ガクポ獲得で”エリクセン&アリ”の再来か──デゼルビ「開幕までにもう1人」

【移籍】ガクポ獲得で”エリクセン&アリ”の再来か──デゼルビ「開幕までにもう1人」

✔ ガクポ獲得でマディソンとの名コンビ再来に期待
✔ デゼルビ「開幕までにもう1人」補強に意欲
✔ “ボンバ”発言も後に誤解釈だったと釈明

レポート

ガクポ×マディソンで”エリクセン&アリ”の再来か

デゼルビ監督には、コディ・ガクポを獲得しクリスティアン・エリクセンとデレ・アリの名コンビを再現すべきだとの声が寄せられている。リバプールのウィンガーは、ヨハン・ランゲが前線の補強にようやく本腰を入れる中で、今夏スパーズへの移籍が強くささやかれている選手だ。スポーティングディレクターのランゲはこの夏、DF3人、MF2人、GK1人の新戦力に約2億3000万ポンドを投じてきたが、FWの獲得にはまだ至っていない。

football.londonの取材によれば、トッテナムは2030年6月までアンフィールドで契約が残るガクポの獲得に関心を持っているという。27歳のガクポはサヴィーニョ、オマル・マーモウシュらとともに攻撃陣補強候補リストの一角を占めており、アンドニ・イラオラ監督にガクポを手放させるには、リバプールに相当なオファーを提示する必要があるとされる。

ラドック氏「スタイル的には移行しやすい」

オランダ代表FWの実力が高額な移籍金に見合わないのではという懸念もある中、スパーズは彼が適任だとの確信を得ているという。かつてトッテナムやリバプールでプレーしたDFニール・ラドック氏はiGamingの取材に対し、ガクポがノースロンドンでもすぐに結果を出せると予想した。

「スパーズの現在の方向性を考えれば、彼にはフィットする。リバプールもトッテナムも、技術に長けたボールプレーヤーを重視する攻撃的なチームであるため、スタイル的には移行しやすいはずだ」

「とはいえ、リバプールで彼はハードワークもでき、規律があり、効果的だと感じていたので驚きもある。ケントに住んでいるので今はシーズンに2回しかアンフィールドに行けないが、ずっと高く評価してきた。もし本当に退団するなら自分にとって衝撃だが、スパーズのシステムには簡単にフィットするだろう」

マディソンとの”名コンビ”待望論、ただし9番不足の指摘も

ラドック氏は、Transfermarktの評価額で5,130万ポンドとされるガクポが、マディソンとコンビを組んで往年のエリクセン&アリの再来になり得るとも提案した。

「マディソンが10番の位置に落ちて彼と絡めば、往年のエリクセンとアリのコンビを彷彿とさせるかもしれない。アリが躍動したのは、エリクセンが絶えずアシストを供給していたからだ」

「だがスパーズは正真正銘の9番を必要としている。驚きではあるが、トッテナムは伝統的なセンターフォワードではない多才な攻撃的選手ばかり獲得し続けている」

デゼルビ「攻撃陣を完成させたい」、”ボンバ”発言は火消しに

デゼルビからの圧力にもかかわらず、ランゲがこの夏に攻撃的な選手を獲得するかどうかは依然として未知数だ。先月のオーストラリア・プレシーズンツアー開始時、デゼルビは前線補強への意欲を初めて示していた。

「今の目標は攻撃陣のポジションを完成させることだ。第一の補強、ハイレベルな補強を求めている。今いる選手たちもすでに重要な戦力だが、新たなプロジェクトを始めるには、あと2人ほど重要な選手が必要だと思う」

その後デゼルビは”ボンバ”級の補強が近いことを示唆し、自身を移籍市場での”サメ”だと表現。

「移籍市場では今夏の補強計画の60%を完了した。次の”ボンバ”もある。近いかって? そう願っているが、まだ終わっていないのは確かだ。プレーの中でゴール数を増やす必要がある、プレーの質、ミッドフィルダー、アタッカーの面で。だがゴールを奪える選手を連れてこなければならない」

「移籍市場で欲しい選手がいるとき、自分はサメのようになる。ノーと言わせるつもりはない」

ただしデゼルビは後に、この大型補強への期待を自ら下方修正し、”ボンバ”という言葉はイタリア語では英語とは異なる意味を持つと釈明した。移籍期限は9月1日火曜、現地時間午後11時に迫っている。

記事解説

まず整理しておきたいのは金額の食い違いだ。今回の記事ではガクポのTransfermarkt評価額が5,130万ポンドとされているが、本サイトでは別の報道として7,000万ポンドでの交渉進展という情報も伝わっている。Transfermarktの評価額はあくまでアルゴリズムによる市場推定値であり、実際の交渉金額とは性質が異なる。両者が矛盾しているわけではなく、単に参照している指標が違うと理解するのが適切だろう。

今回の記事に限らず、多くのメディアやファンの間で、獲得候補のスカウティングを担うランゲの役割と、実際の獲得交渉を担うラフィ・モーセンの役割が混同されている節がある。今夏の補強を「ランゲが主導した」という書き方をする報道は少なくないが、ランゲの専門はあくまでスカウティングにあり、対象選手の絞り込みと評価が本来の職務だ。これは、スカウティングを専門とするランゲの評価を不当に下げかねない誤認でもある。ファビオ・パラティチの退任後、ランゲが単独でスポーティングディレクターを務めていた時期には獲得交渉の責務も兼務していたとみられるが、現在はモーセンとの役割分担が進んでおり、両者を同一視した報道はもはや実態に即していない。

デゼルビの”ボンバ”発言についても、額面通りに受け取るのは早計だ。本人が後に「イタリア語では英語と異なる意味を持つ」と釈明している通り、非母語話者の発言をそのまま英語の語感で解釈すると、実態以上に大型補強への期待が膨らんでしまう危険がある。今回の記事自体、デゼルビの発言と、その後の自己修正までを併せて伝えている点は誠実な構成と言えるだろう。

ラドック氏の見解についても、あくまで元選手による評論・私見であり、移籍交渉の進捗を示す一次情報ではない点に注意したい。エリクセン&アリの再来という表現は魅力的なイメージだが、現時点では希望的な観測の域を出ない。

むしろ実務的に重要なのは、ラドック氏自身が指摘した「9番不足」という論点だ。本サイトで先に伝えたオシムヘンやニコラス・ジャクソンを巡る報道と重ね合わせると、ガクポのような多才なアタッカーを獲得しても、伝統的なセンターフォワードの不在という根本課題は解消されない。デゼルビが「あと2人ほど重要な選手が必要」と語った背景には、ウィンガー系の補強と純粋な9番の補強という、性質の異なる2つのニーズが同時に存在している可能性が高い。

投稿元:Roberto De Zerbi can unlock Tottenham’s new Christian Eriksen and Dele Alli with £51m transfer