レポート
ベリヴァル、フォレスト、ニューカッスルの関心継続
ルーカス・ベリヴァルの将来は、プレシーズン終盤の好パフォーマンスにもかかわらず依然として不透明だ。デゼルビが「彼を手放すのは間違いだ」とクラブに伝え、残留させる方針に転じたとする報道がある一方、スパーズが20歳の説得に失敗し、本人はなお新天地を求めているとする報道もある。移籍市場が閉まる最後の2週間に、この件が再び大きな話題になる可能性もありそうだ。
ノッティンガム・フォレストの関心は、一度オファーを拒否された後も消えていないという。新指揮官オリヴァー・グラスナーがベリヴァルを高く評価しており、獲得追求の主な推進力になっているとされる。元ユールゴーデンス所属のスウェーデン代表は、チーム内でのポジション争いの厳しさから、移籍市場閉幕前の退団を「熱望」しているとも報じられている。記者ピート・オルークは、フォレストがこの夏一度オファーを拒否されたにもかかわらず強い関心を持ち続けており、合意できる可能性があればグラスナーが改めてこの件に動くだろうとの見方を示した。ニューカッスルも、4,600万ポンドの当初オファーを拒否された後、改めて改善オファーを行う可能性があるという。
一方でベリヴァルは、希望するダブルピボットのポジションでプレシーズンを通じてトレーニングを重ね、親善試合での出場時間にも手応えを感じているとされる。ホッフェンハイム戦(3-0勝利)ではトナーリと共に中盤でスタートし、チーム最優秀とも言える活躍を見せた。この試合後、トナーリはSNSでベリヴァルを「トッププレーヤー」と評している。
記事解説
ベリヴァルをめぐる報道が二転三転している点は、この案件がまだ着地点を見出せていないことの表れだろう。フォレストとニューカッスルという2クラブが同時に関心を示している状況は、スパーズ側の評価額を押し上げる材料になり得る一方、本人の意志が固まっているとすれば、クラブがどれだけ好条件を提示しても引き留めは難しくなる。ホッフェンハイム戦での好パフォーマンスとトナーリからの称賛は、皮肉にも「今、手放すのは惜しい」という声を強める材料にもなりそうだ。
フォレストの関心が新指揮官グラスナー個人の強い意向に支えられている点も注目に値する。監督交代直後のクラブが特定選手にこだわりを見せるケースは、実際の獲得競争でも粘り強さにつながりやすい。ニューカッスルとの争奪戦になった場合、スパーズにとっては評価額をさらに引き上げる好機にもなり得るが、それはあくまで本人が退団の意志を変えない場合の話だ。デゼルビによる説得の成否が、この移籍市場における最大の焦点の一つになりそうだ。
さらに8月中の公式戦での起用法も、ベリヴァル陣営の移籍の意思に影響を与えそうだ。プレシーズンで希望のポジションでの手応えを得ていたとしても、開幕後の公式戦で実際にどれだけの出場時間を与えられるかは別問題であり、そこでの評価次第で本人・代理人サイドの姿勢が固まる可能性がある。逆に言えば、デゼルビが開幕直後から明確な起用継続を示せれば、残留に向けた最も説得力のある材料になるだろう。

