レポート
スパーズは新シーズンの開幕を控えて、おなじみの課題を抱えて迎える。負傷者の多さだ。土曜のホッフェンハイム戦(有観客)で勝利したのち、日曜には同カードの無観客戦で2-2ドローとなったが、この2試合を通じて開幕へ向けた負傷者の状況が徐々に見えてきた。土曜の試合を欠場した8,500万ポンドの新加入フェルナンデスは開幕に間に合わないのではと懸念されていたが、日曜は90分フル出場。マディソンもACL手術からの復帰途上でありながら前半を「偽9番」としてプレーした。
シャビ・シモンズ/ウィルソン・オドベール:復帰は来年1月
シモンズは4月のウルヴス戦でACLを断裂。フットボールで最も深刻とされる負傷の一つで、1年間の離脱を宣告されている。土曜の試合前にファンへ挨拶する姿を見せたが、実戦復帰は早くとも来年1月からとなる見通しだ。同様にACL負傷を抱えるオドベールも、2月のニューカッスル戦での負傷から6ヶ月が経過したが、復帰までさらに半年ほどかかるとみられている。
復帰予定:ともに2027年1月
モハメド・クドゥス/デヤン・クルゼフスキ:シュート練習の動画がファンの期待を高める
クドゥスは1月のマンチェスター・シティ戦で大腿四頭筋腱を負傷して以来出場がなかったが、シュート練習やチームメイトとのトレーニング動画がSNSで公開され、ファンの期待が高まっている。4月には一度復帰目前まで来ていたものの負傷を再発した経緯があり、デゼルビは今後数週間での復帰に含みを持たせている。
クルゼフスキも15ヶ月ぶりの実戦復帰へ向け、クドゥスとともにシュート練習に取り組む姿が目撃されているが、プレシーズンの試合出場はまだない。
復帰予定:クドゥスは8月26日のチャールトン戦(ホーム)、クルゼフスキは2026年終盤
ミッキー・ファンデフェン/デスティニー・ウドギ:プレシーズン全試合を欠場
ファンデフェンはワールドカップからの合流が遅れたのち、復帰後もプレシーズンの全試合を欠場している。明確な負傷の兆候は示されていないが、デゼルビは慎重な起用方針を崩していない。ウドギもデゼルビ体制下で一切出場がなく、監督は軽度の違和感があったことを認めているものの、以降トレーニング映像にも姿を見せていない。
復帰予定:ファンデフェンは8月22日のブレントフォード戦(アウェイ)、ウドギは8月26日のチャールトン戦(アウェイ)
ドミニク・ソランケ:足首の問題からリズムを取り戻せず
ソランケも度重なる負傷の再発からまとまった休養を取れずにいる一人だ。昨シーズンは慢性的な足首の問題に悩まされ、今夏のプレシーズンの出場はわずか2試合にとどまる。最後の出場はオーストラリアでのチェルシー戦で、週末のホッフェンハイム戦2試合はいずれも欠場した。
復帰予定:8月26日のチャールトン戦(ホーム)
記事解説
今回のまとめで最も重要な情報は、選手ごとの具体的な復帰目安が示された点だ。特にファンデフェンについては、これまで「まだ準備ができていない」という漠然とした説明が続いていたが、開幕戦そのものを目標に据えているという見立ては、これまでの記事で繰り返し指摘してきた懸念に一定の答えを与えるものといえる。
クドゥス、ウドギ、ソランケの3人が揃って8月26日のチャールトン戦を目安としている点も興味深い。これはプレミアリーグ開幕戦の4日後にあたり、リーグカップ等の日程を挟んだタイミングと推測される。3人がほぼ同時に復帰候補となることで、デゼルビは開幕直後から大幅なメンバー入れ替えを迫られる可能性があり、シーズン立ち上がりのローテーション管理が難しくなりそうだ。
一方でシモンズとオドベールの来年1月復帰という見通しは、ACL負傷からの回復に要する標準的な期間を踏まえれば妥当な数字だ。ただし、この2人が揃って長期離脱を強いられている状況は、開幕からのシーズン序盤、スパーズの選手層の薄さとして重くのしかかる可能性がある。

