レポート
スパーズは日曜、今夏最後のプレシーズン親善試合となるホッフェンハイム戦(無観客、ホットスパー・ウェイ)に臨む。土曜のホーム3-0勝利に続く2試合目で、この日はジェームズ・マディソンとマテウス・フェルナンデスがともにスタメンに名を連ねた。マディソンは前十字靭帯の負傷からの回復後に生じていた原因不明の不調を乗り越え、プレシーズン初出場。ウェストハムから8,500万ポンドで加入したフェルナンデスも、ニュージーランド・オーストラリアへのツアー中はふくらはぎの軽度の問題で出場が制限されていたが、この試合で復帰を果たした。
ロドリゴ・ベンタンクールとパペ・マタル・サールも、この試合でホッフェンハイム戦に復帰。1月加入のブラジル人LBソウザも出場し、既に退団の噂も出ている中でのアピールの機会となる。守備陣には、今月シドニーでのチェルシー戦で途中出場後に一発退場となったケビン・ダンソが、ベテランのベン・デイヴィスとともに起用された。GKにはブランドン・オースティンが入り、若手のルーカス・ウィリアムズ=バーネット、タイ・ホール、ダモラ・アジャイがスタメン起用。ベンチには期待の15歳GK、ミケル・ジャックの名前もある。
一方、来週末のブレントフォードでのプレミアリーグ開幕を控え、依然として懸念材料も残る。ミッキー・ファンデフェンとデスティニー・ウドギはこの試合にも出場せず、2人ともプレシーズンで一度も出場していない。ドミニク・ソランケも8月1日のチェルシー戦(45分出場)以来出場がなく、この日も見送り。モハメド・クドゥスは深刻な大腿四頭筋の負傷から全体練習には復帰したものの、実戦復帰の準備はまだ整っていない。
デヤン・クルゼフスキも2025年5月からの膝の負傷でトレーニングには戻っているが、復帰にはまだ時間がかかる見通しだ。ペドロ・ポロもプレシーズンで一切出場していないが、こちらはスペインのワールドカップ優勝を経て今週長期休暇から復帰したばかりという事情がある。グリエルモ・ヴィカーリオも今回出場しておらず、元正GKはロメロやスペンスに続き、移籍期限までにスパーズを去る見込みとされている。
記事解説
今回の負傷者情報で最も注目すべきは、マディソンとフェルナンデスという2人のクリエイティブな選手が、揃って開幕直前のタイミングで実戦復帰を果たした点だ。特にマディソンは、キャプテン候補として名前が挙がってきた選手だけに、この復帰は開幕戦のスタメン構成を占う上でも重要な材料になる。一方でファンデフェンとウドギの状況は、開幕までに事態が動くのか、それとも来週の会見で正式な進捗報告が必要になるのか、来週最初の焦点になりそうだ。
クドゥスとクルゼフスキがいずれも全体練習に復帰しているという事実は、悲観する話ばかりではないことを示している。特にクルゼフスキは15カ月にわたる離脱を経ており、実戦復帰までの時間がかかるのは当然としても、トレーニングに戻れている段階自体が着実な回復のサインだ。ヴィカーリオの退団見込みも含め、今回の負傷者リストは単なる「欠場情報」を超えて、開幕へ向けたスカッド構成の最終的な絞り込みが進んでいることを映し出しているといえる。

