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【近況】開幕まで残り8日、デゼルビが抱える主力9人の負傷者事情──ファンデフェン、マディソンはまだ出場0分

【近況】開幕まで残り8日、デゼルビが抱える主力9人の負傷者事情──ファンデフェン、マディソンはまだ出場0分
✔ プレミアリーグ開幕まで残り8日、複数の主力に不安要素
✔ ファンデフェン、マディソンはプレシーズンでまだ出場0分
✔ クルゼフスキは15ヶ月ぶりの復帰に向け前進の兆し

レポート

プレミアリーグ開幕まで残り8日となり、ロベルト・デゼルビ率いるスカッドには依然として不透明な選手が複数残っている。来週土曜、開幕戦はブレントフォードとのアウェイゲーム(Gtechコミュニティスタジアム)。今夏はワールドカップ後に遅れて合流した選手や、前シーズンに長期離脱を経験した選手の負荷管理が課題となっている。

今シーズンは欧州カップ戦のない珍しいシーズンで試合数自体は少ないが、過去の負傷者続出の経験とデゼルビのハイテンポなスタイルを踏まえ、慎重な起用が求められる。今週末にはホッフェンハイムとの親善試合が2試合予定されている。まずは土曜の現地時間15時(日本時間23時)、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでの一戦と、日曜正午(日本時間20時)、ホットスパー・ウェイでの無観客試合だ。

ミッキー・ファンデフェン

ファンデフェンは今月、大型の長期新契約にサインしたばかりだが、ワールドカップからの復帰後、プレシーズンの親善試合には一度も出場していない。ニュージーランド・オーストラリアツアー中の公開練習にも姿を見せず、シドニーではエアロバイクに乗る様子のみが目撃された。デゼルビはシドニーFC戦後、ダンソ、ファンデフェン、ソランケ、ファンヘッケの4人について、リスクなくプレーできる状態にはまだ達していないとコメントしている。

木曜にホットスパー・ウェイでポルロの復帰を選手たちが歓迎した際も、ファンデフェンだけが練習着ではなく普段着姿だった。ハムストリング問題を抱えていた過去を踏まえた慎重な対応とも考えられるが、オランダは6月30日にワールドカップを終えており、6週間以上が経過した現時点で一度も出場していないのはやや異例といえる。開幕戦はファンヘッケとセネシ(もしくはベン・デイヴィス)のペアで臨む可能性が高まっている。

復帰時期の見通し:ブレントフォード戦への出場は厳しく、来週の会見での続報が待たれる。

モハメド・クドゥス

デゼルビは4月、深刻な大腿四頭筋腱の負傷から3ヶ月ぶりに復帰したクドゥスの合流を期待していたが、その後セットバックが発生し、シーズンとワールドカップ出場の望みが絶たれた経緯がある。プレシーズンでの出場はまだないが、ツアーからの帰還後はトレーニングに加わっている様子だという。デゼルビはツアー中、ロンドンに戻ればクドゥスがチーム活動を再開できる見通しだと述べている。

復帰時期の見通し:ホッフェンハイム戦、あるいは来週のブレントフォード戦での出場機会が考えられるが、4月の経緯を踏まえ慎重な対応が予想される。

ドミニク・ソランケ

ソランケについては、デゼルビが慎重な起用を続けているのか、それとも昨夏の足首の怪我のように別の問題を抱えているのか判然としない。チェルシー戦での45分出場がプレシーズン2試合目となり、本人は体の準備ができていると話している。ただし直近ではヘタフェ戦とU-21戦を欠場しており、今週末のホッフェンハイム戦への出場可否が注目される。

復帰時期の見通し:今週末に出場がなければ、ブレントフォード戦も厳しくなりそうだ。

ジェームズ・マディソン

マディソンもファンデフェン同様、プレシーズンでの出場がまだない。昨シーズンはACL負傷でほとんどの試合を欠場し、5月の最終盤3試合で途中出場するにとどまった。今夏も軽度の問題でトレーニングを一時離脱していたが、SNS上での憶測に対しては、今週Instagramで健康状態に問題がないと否定するコメントを投稿している。今週公開されたトレーニング映像ではフルに参加している様子が見られた。

復帰時期の見通し:ホッフェンハイム戦での出場、あるいはブレントフォード戦での途中出場が見込まれる。

デヤン・クルゼフスキ

クルゼフスキはクリスタル・パレス戦での複雑な膝蓋骨負傷から15ヶ月にわたり戦列を離れており、この間に1シーズンを丸ごと棒に振り、ワールドカップ出場の夢も絶たれた。近週はホットスパー・ウェイの芝上でのトレーニングやシュート練習に取り組む姿が見られ、復帰への期待が高まっている。デゼルビはツアー中、「クルゼフスキが万全な状態に戻れば、スカッドの中でも最高の選手の一人だ」と評価した。あわせて、リハビリを焦らせるつもりはないが、できるだけ早い復帰を期待しているとも話している。木曜のポルロ歓迎の場にクルゼフスキの姿はなく、その後の練習映像にも見当たらなかったが、その日のリハビリ日程が単に異なっていた可能性もある。

復帰時期の見通し:来週の会見で続報が見込まれる。

デスティニー・ウドギ

ウドギはプレシーズンにまだ出場しておらず、加入以来負傷に悩まされてきた左サイドバックにとって懸念材料となっている。デゼルビはツアー序盤、マディソン同様に軽度の問題があったことを認めていたが、過度な懸念は示していなかった。しかし8月中旬を迎えた現在もトレーニング映像には登場していない。アンディ・ロバートソンが多くの出場機会を得ており、控えにはソウザもいるため、スパーズとしてはウドギの復帰を急ぐ必要はない状況だが、序列面では本人にとって不利に働く可能性もある。

復帰時期の見通し:デゼルビの懸念の薄さを踏まえると、今後8日以内の復帰も考えられる。

ウィルソン・オドベール

オドベールは2月10日、ニューカッスル戦の開始35分で前十字靭帯を断裂した。前シーズンのハムストリング問題を克服し、ようやくリズムをつかみつつあった中での負傷で、この時点で33試合に出場し5アシスト2ゴールを記録していた。この負傷はトーマス・フランク体制最後の試合で発生し、その後の暫定監督イゴール・トゥドール体制、そして現在のデゼルビ体制でもプレーできていない。元バーンリーのウィンガーは今週、練習着姿の自身の写真をInstagramに投稿している。

復帰時期の見通し:年末が目安とされる。

シャビ・シモンズ

シモンズはデゼルビの下で輝きを見せ始めていた矢先、昨シーズン終盤のウルヴス戦(モリヌー)でクラブとして過去16ヶ月ほどで4人目となるACL負傷者となった(数年前のロドリゴ・ベンタンクールを含めれば5人目ともいえる)。オランダ人MFは現在回復途上にあり、マディソン同様、SNSで経過を発信していく見込みだ。23歳とまだ若く回復も比較的早いはずだが、既定の治療計画に従えば、今年中の実戦復帰は極めて考えにくい。

復帰時期の見通し:2027年序盤、9ヶ月の標準的なタイムラインが見込まれる。

記事解説

今回のまとめで目を引くのは、ACL(前十字靭帯)負傷者の多さだ。オドベール、シモンズに加え、数年前のベンタンクールも含めれば、この16ヶ月ほどでクラブは複数の重大な膝の負傷者を抱えていることになる。偶然と片付けるにはやや目立つ頻度であり、フィジカル・トレーニング体制の見直しが必要かどうかは、今後注視すべき論点だろう。

一方で、ファンデフェンとマディソンがプレシーズン未出場という状況は、必ずしも深刻な問題を示唆しているわけではなさそうだ。特にファンデフェンはワールドカップを経て十分な休養が取れておらず、今シーズンが欧州カップ戦なしという特殊事情を踏まえれば、開幕に照準を絞った慎重な負荷管理という側面が強いとみられる。

総じて、デゼルビとスタッフは今夏、選手個々のコンディションに応じてかなり慎重な起用方針を取っているように見える。過去シーズンの負傷者続出の反省を踏まえた対応であれば理にかなっているが、開幕戦のスタメンが定まらないまま本番を迎えるリスクもある。来週の記者会見での続報が、開幕前の最後の判断材料になりそうだ。