レポート
ジェド・スペンスのインテル・ミラン移籍が決定的となった。Sky Sportsによれば、両クラブは3,000万ポンドでの移籍合意に達しており、契約には10%の売却条項が含まれるという。
ユナイテッドが敬遠した4,500万ポンドの要求額
今夏、左サイドバックの補強を目指すマンチェスター・ユナイテッドは、ルーク・ショーのコンディション不安を抱えつつ、ニューカッスルとの争いが難航しているルイス・ホール以外の選択肢も検討していた。その一人がスペンスで、TEAMtalkによれば実際にオファーが行われたという。
スパーズはワールドカップでの好パフォーマンスを踏まえ、約4,500万ポンドを要求。この金額はリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ニューカッスル、アストン・ヴィラ、エヴァートンといった複数のプレミアリーグ勢にも共通して提示されていたとされるが、いずれのクラブも高すぎると判断し、交渉はまとまらなかった。
3,000万ポンドでインテル・ミランへ
最終的に合意に至ったのはインテル・ミランで、金額は3,000万ポンド。プレミア勢が及び腰だった水準を大きく下回る形での決着となった。
記事解説
興味深いのは、スパーズが当初提示していた4,500万ポンドという水準と、最終的にインテルと合意した3,000万ポンドの間に、1,500万ポンドという開きがある点だ。ワールドカップでの好パフォーマンスを根拠にした強気の要求が、結果的に市場では通らなかったことを示している。
6クラブに同時にオファーが提示されていたという事実は、逆説的に見れば、特定のクラブが本気で欲しがっていたわけではない状況を映し出している。複数クラブへの同時オファーは獲得競争を煽って価格をつり上げる常套手段だが、今回はいずれのクラブも及び腰だったことで、結果的にスパーズ側が譲歩せざるを得なかったとみられる。
スパーズにとっては、クリスティアン・ロメロの放出と合わせて、今夏は守備陣の大幅な入れ替えとなる。3,000万ポンドという金額は当初の希望より低いものの、両ポジションで後任がすでに確保されている状況を踏まえれば、多少値を下げてでも早期に整理を進める判断は合理的といえる。

