レポート
両者ともメディカルへ
ロメロとスペンスは、まもなくそれぞれスパーズからの退団を完了させる見通しだ。多用途型のイングランド代表SBスペンスは木曜夜、ミランに到着し、インテルでのメディカルに臨む準備を進めている。このセリエA王者は、今週初めにスパーズと約2,560万ポンド規模で合意に達していた。素晴らしいW杯を経験したにもかかわらず、スペンスは今夏、正右SBのポロ(今夏新たに5年契約を締結)の控えにとどまるより、より定期的な出場機会を求めており、この退団に至った。
スパーズは9月1日の移籍市場の締め切りまでに選手売却を積極的に進めており、今市場ですでに6人の新戦力に2億6,000万ポンド超を投じてきた野心的な補強を相殺する狙いがある。この26歳のSBは、先月マンチェスター・シティを退団しフリーでインテル加入を果たした同僚ジョン・ストーンズの後を追う形になる。インテルはまた、イタリア代表MFダビデ・フラッテージをラツィオへローンで送り出したことを受け、リバプールのカーティス・ジョーンズへの関心を改めて強める見通しだという。
ロメロは金曜日にスペインでメディカル
一方、スパーズのキャプテンであるロメロも、金曜日にスペインでメディカルを受ける見込みで、アトレティコ・マドリードへの上乗せ込み3,400万ポンド規模での移籍を最終段階まで進めている。スパーズはこの取引にも15%のセルオン条項を盛り込んでおり、ロメロの退団により、クラブは12ヶ月のうちに2度目となる新キャプテンの選任を迫られることになる。
バルセロナもこのアルゼンチン代表との関連が報じられ、インテル・ミラノも当初交渉を行っていたほか、アーセナルも意外な形で関心を登録していた。しかし、スパーズがこの犬猿の仲であるライバルクラブへの売却を一度も検討したことはなかったとみられている。ロメロの今夏の退団は、4シーズンを経て新たな挑戦を求めるという文脈で、かねてより予想されていたことだった。
ロメロの在籍を振り返る
ロメロは昨シーズン終盤を膝の負傷で欠場したが、今夏、アルゼンチンが北中米大会で2大会連続の決勝進出を果たす中、1試合を除く全試合に出場した。ロメロは昨シーズン、ピッチ上での規律の問題により批判を浴びることが多く、出場停止による欠場も増えていた。また、エヴァートン戦(残留がかかった重要な最終節)を前にアルゼンチンへ飛んだことで、スパーズファンの怒りを買った経緯もある。ロメロは同試合前にロンドンへ戻り、デゼルビ監督のもとでライバルのウェストハムを尻目に、1-0の勝利でプレミアリーグ残留を決めたスパーズの戦いに立ち会っている。
記事解説
この記事が示す最大のポイントは、「12ヶ月で2度目のキャプテン交代」という一文だ。次期キャプテン候補としてファンデフェン、マディソン、ポロ、グレイの名前が挙がってきたが、今回の記述は、この人事が単なる憶測ではなく、実際に近く決定される見通しであることを、間接的に裏付けている。
スペンスがジョン・ストーンズの後を追う形でインテル入りするという構図は、イングランド代表選手同士のつながりを示す興味深いエピソードだ。プレミア内の中堅クラブではなく、多少は移籍金等の条件が落ちても欧州最高峰の舞台に立ち、国内リーグ王者を争うチームを望んだ形だが、これはプレミア上位クラブでの実績がある選手の移籍のトレンドとなりそうだ。カーティス・ジョーンズへの関心を強めているという情報もまた、そのトレンドに沿ったものと言えるだろう。
ロメロについては、「1試合を除く全試合に出場」という具体的な数字が、以前紹介した”アルゼンチン優先”という批判的な評価とは異なる角度から、本人の代表チームへの献身の大きさを裏付けている。それでも、デゼルビ本人の証言(「W杯優先で最終戦を欠場したがっていたというのは事実ではない」)と合わせて考えると、この選手を巡る評価は依然として一枚岩ではないことがうかがえる。

