レポート
去就は依然オープンのまま
今夏プレシーズンでの出場時間にもかかわらず、ベリヴァルの将来は依然として不透明なままだ。20歳のこの選手の陣営は今夏序盤、さらなる成長のため新天地への移籍を望んでいることをスパーズに伝えていた。football.londonは以前、ベリヴァルが昨シーズン、8番としてのトレーニング機会の少なさ、ましてやそのポジションでの出場機会の少なさに不満を募らせていたと報じている。
スウェーデン代表としてW杯へ出発する中、来シーズンのデゼルビ体制下での成長に対する懸念はさらに深まった。スパーズがフェルナンデス、トナーリの獲得に1億8,500万ポンドを投じ、既存のベンタンクール、サール、グレイ、ギャラガーに加えて新たな最高レベルの中盤コンビを迎え入れたためだ。ノースロンドンのクラブは今夏、ノッティンガム・フォレストとニューカッスルの両方からのオファーを拒否している。昨年新たに6年契約を締結したばかりのベリヴァルは、代表活動からの復帰後、ニュージーランド・オーストラリア遠征に帯同した。
プレシーズンでは前向きな姿勢
W杯からの復帰組の中ではプレシーズンへの合流が遅い方だったにもかかわらず、ベリヴァルは実戦復帰以降、ほとんどのプレシーズンの試合で先発を果たしている。デゼルビはあらゆる機会に彼を起用しようとしてきた。football.londonの取材によれば、本人サイドには、デゼルビが数々の称賛の言葉とともに、プレシーズンでの十分な出場時間も与えてくれていることへの感謝の気持ちがあるという。ただし、そうした出場機会がシーズン本番まで続くとは限らないという認識もあるとされる。
このスウェーデン人は、夏の間前向きに取り組んできたとみられ、拒否されたオファーに不満を抱くのではなく、気持ちを切り替え、昨シーズン望んでいた8番のポジションでの成長を目指し、デゼルビのもとで努力を続けているという。遠征中は、同じく20歳の中盤選手グレイと多くの時間を共に過ごしていた。グレイも今シーズンの出場時間について同様の懸念を抱えているとみられるが、複数のポジションでプレーできる能力がその点で助けになっている。
バルセロナへの売り込み報道は否定
スペイン発の、ベリヴァルがバルセロナ(2024年にスパーズ加入を選ぶ前に一度断ったクラブ)へ売り込まれたという報道については、本人周辺の関係者によって否定されている。この若手MFは、加入初年度にファン投票でスパーズの年間最優秀選手に選ばれた実績があり、サポーターへの愛着も今なお持ち続けている。本人に近い関係者によれば、彼はただ最善を尽くし、その結果がどうなるかを見守るつもりであり、自身の価値を実感できることから得られる自信を求めているという。
デゼルビ「トップ・オブ・トップの可能性」
移籍市場はまだ3週間ほど残っており、ベリヴァルの移籍に関するステータスに変化はなく、あらゆる選択肢が残されたまま、いずれの方向にも決定は下されていない。スパーズは、要求額(一部報道では6,000万ポンド超ともされる)に届かない限り、彼を売却する可能性は低い。デゼルビ監督は、プレシーズンツアー中にこの選手への思いを明確に語っていた。
「私は彼にも、あなたたちにも常にはっきりと伝えている。彼には残ってほしいと思っている。彼は”トップ・オブ・トップ・オブ・トップ”の選手になる可能性があると思う。でも、誰かを引き止めることを説得するつもりはない」
「スパーズは、私がいなくても、すでにトップクラブだ。誰かを説得して残留させる必要はない。彼が残るなら、自分自身で居場所を見つけられる」
「選手間の競争は非常に激しくなるだろう。私たちはスパーズであり、強いスカッドを作らなければならないからだ。11人だけではない。特に、この2〜3シーズンで多くの負傷者を経験してきたことを考えればなおさらだ。サッカーは明確な方向に進んでいる──テーブルの上位で戦うには、22人、23人、24人の選手をマネジメントしなければならない。24人とまでは言わないが、21人か22人の、間違いなく高いレベルの選手たちを」
さらに47歳の指揮官は、ベリヴァル本人から直接退団の意志を伝えられたことは一度もないとも明かしている。
「いや、一度もない。私たちは今、対等な立場で、面と向かってより良く話し合っている。今、自分のやり方、自分のスタイルで働き始めたところだ。昨シーズンは、プレースタイルよりも、試合の準備、頭の中、メンタリティに取り組んできた」
「今の私にとって、彼のポジションは非常に明確だ。選手たちの特性を理解するのに時間が必要だったが、彼には残ってほしいと思っている。彼はまだ若く、とても良い選手で、良い人間だ。あのレベルの若手選手を、そう簡単には、そう早くは見つけられない」
記事解説
この記事が示す最大の価値は、以前紹介した記事とは異なり、バルセロナへの売り込み報道を明確に否定している点だ。以前記事解説で「時系列不明」として両論併記にとどめた「代理人陣営がバルセロナへ交渉状況を伝えている」という情報について、今回の記事は「関係者による否定」という、より確度の高い反証を提示している。今後、ベリヴァル・バルセロナの関連については、この否定情報を踏まえて慎重に扱う必要がある。
デゼルビの「トップ・オブ・トップ・オブ・トップ」という三重の強調表現は、これまで紹介してきたどの選手評価よりも強い評価だ。それでいて「説得はしない」という一貫した姿勢を崩していない点は、以前紹介したスペンス・ロメロへの対応とも共通する、デゼルビの選手管理哲学の一貫性を改めて示している。
本人からの直接的な退団意思表示が「一度もない」という発言も興味深い。代理人陣営を通じた交渉と、本人・監督間の直接対話が、必ずしも一致しない形で進んでいる可能性を示唆しており、この構造自体が、ベリヴァルの去就が長期化している一因かもしれない。

