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【移籍】ロメロ、アトレティコ・マドリードと原則合意──3,420万ポンド、15%のセルオン条項、Sky Sports解説陣は辛口批評

【移籍】ロメロ、アトレティコ・マドリードと原則合意──3,420万ポンド、15%のセルオン条項、Sky Sports解説陣は辛口批評

✔ ロメロ、アトレティコ・マドリードと原則合意に到達
✔ 3,420万ポンド(4,000万ユーロ)規模、15%のセルオン条項付き
✔ Sky Sports解説者たちは移籍を”当然の帰結”と評価

レポート

アトレティコ・マドリードと原則合意

アトレティコ・マドリードは、スパーズとの間でセンターバック、ロメロ獲得の原則合意に達した。条件は上乗せ込みで3,420万ポンド(4,000万ユーロ)規模とされ、15%のセルオン条項が含まれている。アトレティコは長年このアルゼンチン代表に関心を寄せてきたクラブであり、然るべきオファーが届けば、スパーズがキャプテンのロメロの退団を今夏容認するとの見方が強まっていた。本人はかねてよりアトレティコへの移籍を望んでいたとされ、インテル・ミラノやノースロンドンのライバルであるアーセナルも関心を示していたクラブとして名前が挙がっていた。スパーズとの契約は2029年夏まで残っている。

28歳のロメロは、昨シーズンの降格圏争いの中で2度の退場処分を受け、その後膝の負傷でシーズン終盤を欠場していた。ロメロは、地元クラブのベルグラーノがリバープレートと対戦するアルゼンチン国内リーグ決勝を観戦するため、スパーズの重要な一戦(エヴァートン戦)を欠場するのではとの見方からファンの批判を浴びたことがあったが、実際にはこの最終節(スパーズが残留を決めた試合)に出席していた。

スパーズでは全コンペティション通算124試合に出場し12ゴールを記録、プレミアリーグでは4度のレッドカードを受けている。ファンヘッケ、セネシという新戦力の加入により、スパーズは今夏すでにロメロ退団への布石を打っていたとみられる。

「スパーズは適正価値を得られていない」

スパーズが受け取る金額は、公式戦出場のないままブライトンへ5,000万ポンドで移籍した10代のヴシュコヴィッチを下回る水準になる。

Sky Sports Newsのマイケル・ブリッジ記者は「スパーズは彼ほどの実力の選手にふさわしい価値を得られない」と指摘し、「アルゼンチンでは常にミスをしない選手だが、スパーズにとっては、もはや”やっつけ仕事”のようになってしまっている感がある」と述べた。

アーセナル移籍の可能性も浮上していた

今月上旬、ある情報筋がSky Sports Newsに対し、アーセナルがロメロを守備陣強化の選択肢として検討していたことを明かしていた。ただしこれはクラブ間の交渉には発展せず、スパーズはキャプテンをプレミアリーグの、それも最大のライバルへ売却することに消極的だったという。

元スパーズMFジェイミー・オハラ氏も、この件について「ロメロがアーセナル移籍を喜んで受け入れていたという話もあった」とコメントしている。ノースロンドンのライバル同士が直接取引を行うことは稀で、両クラブ間で最後に成立した移籍は49年前、GKパット・ジェニングスが4万5,000ポンドでアーセナルへ加入したケースまで遡る。

「潮時」──解説陣の厳しい評価

オハラ氏はロメロについて「彼はやや”お荷物”的な存在になっている。プレーすれば、それが試合や勝ち点、レッドカードの代償を伴うことがある」と述べ、「彼の首脳陣への態度、振る舞いを見ていると、”ありがとう、ここまでにしよう”という結論になると思う」と語った。続けて、直近2シーズン17位という結果に触れつつ、「彼はキャプテンだった。シーズン終盤、負傷した際に涙を流していたのを我々は見たが、あれはスパーズのためというより、アルゼンチンとW杯のためのものだったように思う」とも指摘している。

ロメロは2021年夏、アタランタから約4,200万ポンドで加入しており、今回のアトレティコとの3,420万ポンドという条件は、クラブにとって損失を意味する。

「ノッティンガム・フォレスト戦の”あの場面”がすべてを物語る」

Sky Sports Newsのライアル・トーマス記者は、業界内の”ある著名な人物”から「昨シーズン、ホームでのノッティンガム・フォレスト戦(0-3敗戦)の2失点目におけるロメロの役割を見てほしい」と言われたエピソードを紹介した。「実際に見てみると、彼は両手を挙げるだけで、最終的に得点した選手を追わず、それが失点につながっていた」と述べ、「あれは、スパーズがキャプテンを最も必要としていた場面だったが、彼はその瞬間、そこにいなかった。それがすべてを物語っている」と続けた。

トーマス記者はさらに「あの時代のスパーズから脱却し、新しい時代へ進む時が来た。今夏獲得した選手たちにも、それが表れている。ピッチ上への影響だけでなく、ロッカールームへの影響、そしてクラブのその部分を立て直すことも意図した補強だ」と語り、「同郷の指揮官シメオネと働くというのは、ロメロにとって理にかなった移籍だ。互いにぴったり合うだろう。まさに”星が揃った”という感じだ」と締めくくった。

記事解説

今回の一連の発言が示すのは、単なる移籍の是非を超えた、ロメロというキャプテンへの複雑な評価だ。実力そのものへの評価と、クラブへの向き合い方への評価が、明確に切り分けられている点が印象的だった。「アルゼンチンではミスをしないが、スパーズでは仕事のようになっている」という評は、以前紹介したtalkSPORT解説者の「アルゼンチン第一、スパーズは二の次」という評価とも一致しており、複数の情報源が同じ人物評に到達していることになる。

ノッティンガム・フォレスト戦での”追わなかった”という具体的なエピソードも、単なる印象論ではなく、実際の試合中の行動として指摘されている点が重い。新戦力の獲得が、単にピッチ上の実力だけでなく、ドレッシングルームの空気を変えることも意図しているという見立ては、今夏の補強戦略全体を理解する上で重要な視点だ。

シメオネ監督との相性についての言及も興味深い。「同郷の指揮官のもとで働くことがロメロに合っている」という評価は、単なる移籍先の相性を超え、この移籍が双方にとって”必然”だったという印象を強めている。