レポート
「今年が本当の再建元年」
デゼルビは、スパーズに対し今夏の好調な移籍市場を継続するよう呼びかけ、「まだやるべき仕事が残っている」と述べた。この47歳の指揮官は今夏、トナーリ、フェルナンデス、ファンヘッケに2億3,700万ポンドを投じたのに加え、ロバートソン、セネシ、ドゥブラフカをフリーで獲得するなど、スカッドの大幅な刷新を進めてきた。スパーズは現在、攻撃陣の補強へ関心を移しており、シティのウインガー、サヴィーニョをはじめとする獲得に向けた取り組みを引き続き進めていくとみられる。
ロメロ、スペンスは数日中に退団
デゼルビは放出についても数多く承認を与えており、キャプテンのロメロとSBスペンスは、それぞれ近日中にアトレティコ・マドリード、インテル・ミラノへの退団が決まる見通しだ。すでにヴシュコヴィッチ、ドラグシン、ランクシャー、ベリズ、デヴァインもN17を離れている。Sky Sport Italiaのインタビュー(GianlucaMarzio.com掲載)でスパーズ監督は、移籍市場でまだやるべきことがあると語った。
「うまくいっていると思う。この調子を続けよう。プレミアリーグ開幕まであと10日ある。加入した選手たちをできる限りうまく統合し、スカッドを完成させようとしている。市場でまだやるべきことが残っているからだ」
「今年が本当の意味での最初の年、再建のフェーズだと考えている。昨年は生き残りのフェーズだった。今年は、欧州で最も厳しいリーグの中で、何か持続的なものを再び作り始めることができる」
「人柄も含めて正しい選手を選んだ」
すでに完了した補強について、デゼルビは「人柄という観点からも正しい選手たちを獲得しようとしてきた。良い人間で、前向きで、野心とハングリー精神を持った選手、そしてある種のタイプの選手・人間だ。今日のフットボールは、プレーの質やその他すべてに加えて、チームスピリット、選手たちの人柄と規律にも大きく左右されると信じている」と述べている。
トナーリに”リーダー”の役割
デゼルビは、総額1億ポンドとなる可能性もあるMFトナーリについて、ノースロンドンのクラブで中心的な存在になるという大きな構想を明かした。
「トナーリはここでリーダーとしての役割を築いていける。私は彼を説得したし、本当のことを話した。私はいつも自分の考えを口にするし、彼は常に大きなチームでリーダーであり続けてきたと思う」
「私が応援するブレシアでプレーする彼を見ていた頃、彼はすでにリーダーだった。18歳の時点で、すでにベテランのようにプレーしていた」
ファンヘッケへのメッセージ、英伊の文化の違い
デゼルビは、以前オセアニア遠征中に語っていた、昨シーズン終了後にファンヘッケへ送ったメッセージのエピソードも改めて語った。
「彼はブライトン時代の私の選手だった。残留が決まり、プレミアリーグが終わった直後、ロッカールームからすぐにメッセージを送った。『もう言い訳はできないぞ、来年はここに来なければならない』と。愛情を込めたメッセージという意味合いが強かった。彼はオランダ代表の常連で、代表レベルでも重要な選手になっているからだ」
さらにイングランドとイタリアのサッカー文化の違いについても言及。
「イングランドでは、フットボールの体験の仕方が違う。合宿の機会は少なく、それは一緒に時間を過ごす貴重な機会でもある。ただ、イタリアの方がプレッシャーが大きいのも事実で、それは自分たち自身で作り出していることも多い」
「大事なのは共に過ごす時間の長さというより、その時間の使い方だと思う。私も年間を通じて選手たちのために何かを作ろうとしている──一緒の夕食、共有できる瞬間だ。マルセイユを指揮していた頃は、まさに一緒にいるため、サッカー以外の何かをするために合宿を企画していた。W杯のアルゼンチンは前例を示してくれた。チームスピリット、結果以上に大切な何かのためにプレーすること、限界を超えていくことだ」
マレスカとの友情
デゼルビはまた、幼なじみであり同郷でもあるシティ新監督エンツォ・マレスカとの対戦を楽しみにしているとも語った。
「彼は友人だから嬉しい。エンツォと私は13歳の頃からの知り合いだ。彼はACミランのユースアカデミーで数年過ごし、その後離れて連絡が途絶えた」
「その後また連絡を取り合うようになり、ずっと関係を保ってきた。友人なんだ」
記事解説
この記事が示す最大の情報は、ロメロ、スペンスの退団が「数日中」という具体的な時期で語られた点だ。ただし、これはデゼルビ本人の発言ではなく、記者による状況説明として書かれている点には注意が必要だ。それでも、以前紹介した各記事では、それぞれの交渉状況(合意、完全合意等)にとどまっていた中、より具体的な時期を伴う記述が出てきたこと自体は、事態の進展を裏付ける材料と言える。
「今年が本当の再建元年」という発言は、以前紹介した”60%完了”発言とも一貫しており、デゼルビが今シーズンを、単なる継続ではなく明確な”第一章”として位置づけていることを示している。昨シーズンを”生き残りのフェーズ”と総括した点も率直だ。
トナーリへの評価は、以前紹介した本人のコメント(「1億ポンドという値札にはプレッシャーが伴う」)とも呼応する形で、監督自身が明確なリーダーシップの役割を期待していることを裏付けている。ブレシア時代からの評価という具体的なエピソードも、単なる社交辞令ではない、長年の観察に基づく信頼であることをうかがわせる。

