レポート
「アーセナルへの移籍は絶対にあり得ない」
talkSPORTのアビー・サマーズ氏は、ロメロがアーセナル移籍を”夢見る”ことはできても、実際にクラブがそれを許可することは決してないとの見解を示した。ロメロはインテル・ミラノとの3,400万ポンド規模の当初合意にもかかわらず、アトレティコ・マドリード行きが決定的になっているという。一方でアーセナルも今夏、ウィリアム・サリバの長期離脱を受け、このアルゼンチン人DFの獲得に動く可能性が報じられていた。サマーズ氏はロメロについて、これまでも度々批判的な見解を示してきた人物だ。
「アルゼンチン第一、スパーズは二の次」
自身のtalkSPORT YouTubeチャンネルで、サマーズ氏はロメロの人物像について踏み込んだ発言をしている。
「プライベートな面での彼を知らないし、実際は世界一いい人かもしれない。でも私はフットボール選手として、ピッチ上で見せる人間性でしか判断できない」とした上で、「彼はスパーズへの愛情も、思いやりも、敬意も持っていないように見える。そう感じたことは一度もない。常にアルゼンチンが第一で、スパーズは二の次だった」と述べた。
「100万ポンドでもキャプテンをアーセナルには出さない」
それでもサマーズ氏は、アーセナル移籍が実際に起こるとは考えていない。「スパーズの上層部、彼らのことをあまり評価してはいないが、それでも許すとは思えない」とし、「ノースロンドンダービーで彼がプレーする姿を想像してみてほしい。トッテナム・ハイ・ロードにすら入れないかもしれない、スタジアムにさえ入れないかもしれない」と、ソル・キャンベルの一件が今なおクラブに与えている心理的な傷の深さに言及した。マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティであれば構わないが、アーセナルとチェルシーだけは別だとも述べ、「アーセナルが1億ポンドを提示しても関係ない。原則として、自クラブのキャプテンをライバルへ行かせることはできない」と締めくくっている。さらに、この数年のクラブの基準の低さにも触れ、「彼がその基準を作っていた一人だった。トレーニングにも遅刻していた」とも指摘した。
記事解説
この評論の価値は、単なる移籍先の予想にとどまらない。サマーズ氏の批判は、以前紹介したロメロ争奪戦の報道群(インテル、アトレティコ、バルセロナ)とは異なる、選手個人の人物評・規律面への厳しい視点を提示している。「トレーニングに遅刻していた」という具体的な指摘は、これまでの記事では触れられていなかった内容だ。
「アルゼンチン第一、スパーズは二の次」という評価は、ここ数年の彼のキャリアを見てきたスパーズファンの間でも話題になっていたことであり、以前紹介したデゼルビの発言(「彼が私に伝えたことを尊重した」「選手の意志を尊重したい」)とも、間接的につながる部分がある。デゼルビが慰留に動かなかった背景には、こうした本人の意向の強さ——代表への思い入れの深さ——があったと考えれば、両者の話は矛盾なく符合する。
ソル・キャンベルの例えは、ノースロンドンのライバル関係の根深さを改めて示すものだ。「1億ポンドでも関係ない」という強い言い切りは、以前紹介した「クラブが取締役会レベルで拒否した」という報道とも一致しており、アーセナル移籍の実現可能性が限りなく低いことを、複数の角度から裏付ける結果になった。

