レポート
レヴィとルイス・ファミリー、対決の構図
元スパーズ会長のダニエル・レヴィが、NBAヨーロッパのロンドンを本拠地とするチームの買収を巡り、スパーズの現オーナーであるルイス・ファミリーが加わる投資家連合と対立する構図になっていることが明らかになった。Sky Newsによれば、ルイス・ファミリーは、チェケッツ・ファミリーが主導する投資家連合の一員として、進行中のオークションに正式な入札を提出している。チェケッツ・ファミリーは、MLS(メジャーリーグサッカー)のリアルソルトレイクや、NHL(アイスホッケー)のセントルイス・ブルースといったプロスポーツフランチャイズへの投資・保有実績を持つ。連合には、バーンリーFCとスペインのエスパニョールの株式を保有するエクルズ・ファミリーも加わっている。
レヴィは別の投資家連合の一員に
Sky Newsは以前、レヴィがリバティ・グローバル、そしてマクラーレン・レーシングの元スポンサーであるMSPスポーツキャピタルを含む投資家連合の一員であることも報じている。この連合も、同じくNBAヨーロッパのロンドンチーム獲得を目指す候補の一つだ。ロンドンは、ベルリン、マンチェスター、ミラノ、ミュンヘン、パリ、ローマなど、NBAヨーロッパの新設12チームの中でも、最も評価の高い拠点の一つとなっている。NBAは、今後数週間で見込まれる最初の取引を皮切りに、各チームの権利売却を通じて数十億ドル規模の収益を狙っているという。
レヴィの退任、その後の動き
レヴィは2025年9月、25年近く務めたスパーズの会長職を退任した。当時、クラブとレヴィ本人からの公式な説明では「自ら退任した」とされていたが、実際にはレヴィの意思とは関係なく決定が下されたことが広く理解されている。
記事解説
この一件が興味深いのは、単なる新規ビジネスの話にとどまらず、元会長と現オーナーという、かつて同じクラブを率いた者同士の対決という構図にあるからだ。レヴィがスパーズを去ってから約1年、両者が全く異なる舞台(バスケットボール)で改めて競合するという展開は、偶然にしては出来すぎているとも言える。
近年、米国の富裕な一族や投資家が、英国のスポーツチームへの出資を強めている傾向が続いており、今回の一件もその延長線上にある。NBAヨーロッパという新しい市場への参入意欲は、フットボール以外の領域でも、こうした投資家層の関心が高まっていることを裏付けている。
スパーズファンにとっては、直接クラブの運営に関わる話ではないものの、レヴィという長年クラブを率いた人物の”その後”が、意外な形で現オーナーとの因縁を再燃させているという点で、興味深く見守れる話題だろう。

