レポート
両クラブへの売り込み
スパーズの多機能DFジェド・スペンスが、プレミアリーグのライバルであるマンチェスター・ユナイテッドとリバプールの両クラブへ売り込まれていることが、ジャーナリストのベン・ジェイコブス氏によって明らかになった。右サイドでも左サイドでもシームレスにプレーできるこの選手は、確実なレギュラー出場機会を求めて、新シーズンに向けた選択肢を検討している段階だという。
「リバプールにも、ユナイテッドにも売り込まれている」
ジェイコブス氏はThe United Standのポッドキャストで、スペンスの名前が複数のイングランド強豪クラブの間で、サイドバック補強の候補として取り沙汰されていると明かした。
「彼はリバプールにも売り込まれているし、マンチェスター・ユナイテッドにも売り込まれている」と述べた上で、クラブ側が実際に関心を持っているかどうかはまだ分からないとしつつ、本人が右でも左でも、レギュラーとして毎試合出場できる場所を求めているとの見立てを示した。
W杯での活躍が評価を押し上げ
両クラブとも現時点で具体的な交渉段階には入っていないとみられるが、いずれもサイドのオプション強化を引き続き検討している。スペンスはW杯優勝メンバーであるスペイン代表ペドロ・ポロとのポジション争いに苦しみ、出場時間が限られてきたことから、レギュラーとしての実戦を求めて移籍を望んでいるとされる。
決定打となったのはW杯での一連のパフォーマンスだ。躍動感あふれるハイエネルギーなプレーで、トップレベルの相手にも対応できる能力と、サイドバックの位置から攻守両面で貢献できる姿を示し、欧州全体での評価を大きく押し上げた。
記事解説
この報道が示すのは、スペンスの立ち位置が、単なる「関心を持たれている選手」から「積極的に売り込まれている選手」へと変化しているという点だ。代理人サイドから複数クラブへ働きかけるという動きは、本人の退団意欲がかなり強いことを裏付けている。
両クラブとも交渉段階に入っていないという点は、まだ冷静に受け止める必要がある。「売り込まれている」ことと「クラブが実際に動く」ことの間には、依然として距離がある。それでも、リバプール、ユナイテッドという2つのビッグクラブの名前が同時に挙がったこと自体、W杯を経たスペンスの市場価値の高まりを物語っている。
以前報じたインテル・ミランとの関連(ロメロとの”ダブル移籍”構想)も踏まえると、スペンスの去就を巡る動きは今夏を通じて活発に続いている。9月1日の締め切りまで残り3週間を切る中、どのクラブが最初に本格的な交渉に踏み出すかが、今後の焦点になりそうだ。

