レポート
バルコラ加入がガクポの立場を左右
リバプールにおけるガクポの状況は、同クラブが追いかけるパリ・サンジェルマンのブラッドリー・バルコラの動向と密接に結びついている。リバプールはこのフランス人ウインガー獲得のため、1億1,000万ポンドの移籍金でPSGと合意に達したと報じられている。これがアンフィールドでのガクポの出場機会を脅かし、結果としてバルコラに道を譲る形になる可能性がある。
ロマーノ「巨額の提示があれば」
ファブリツィオ・ロマーノは、GIVEMESPORTのポッドキャスト「Market Madness」に出演し、この状況について見解を語った。
「ガクポについては、金銭面のパッケージ次第だと思う。リバプールはこれまでガクポを売りたいと思ったことは一度もなく、今夏それが優先事項になったこともない。だからクラブはガクポに満足しているし、アンドニ・イラオラも経営陣も同様だ。もし財政的に巨額の提案が届き、選手本人もこの移籍に前向きであれば、リバプールはこの可能性を検討するだろう」と述べた。
ガクポは2023年1月、PSVアイントホーフェンからリバプールに加入して以降、左サイドでも前線でもプレーできる汎用性を武器に存在感を示してきた。
「五分五分」の状況、それでもチャンスはある
ロマーノは続けて、リバプール首脳陣がガクポの放出を切望しているわけではないと強調した。
「そうでなければ、彼らはガクポを必死に売りたがってはいないだろう。だから現時点の状況は、五分五分だと言える。ただしスパーズは動いており、そこにいて、代理人たちと話し合いを続けている。だからこの移籍が実現する可能性、良いチャンスはまだあると思う」
週給25万ポンドという壁
27歳のガクポは昨シーズン、必ずしも最高の出来とは言えなかったが、プレミアリーグでは36試合(先発32)に出場し、2,737分のプレー時間で7ゴール5アシスト、合計12のゴール関与を記録している。移籍実現における課題の一つは移籍金だけではない。ガクポはアンフィールドで週給25万ポンドを得ているとされており、スパーズ移籍の際にも同水準の待遇を求める可能性が高い。
記事解説
今回のロマーノの発言で重要なのは、「五分五分」という評価自体が、決して悲観的な数字ではないという点だ。以前の「直接交渉入り」報道からさらに一歩踏み込み、成否の鍵が完全にリバプール側の意思決定(バルコラ加入の成否)に委ねられていることが、改めて確認された形になる。
バルコラの1億1,000万ポンドという移籍金合意は、単なる補強のニュースではなく、ガクポの将来を左右する直接的な引き金だ。リバプールにとって、同ポジションに新戦力を迎えれば、ガクポを放出する動機は自然と高まる。スパーズにとっては、自らの交渉力よりも、むしろリバプールとPSGの交渉の進捗を注視すべき局面が続いている。
週給25万ポンドという数字も見逃せない。今夏すでに大型補強を重ねてきたスパーズにとって、移籍金に加えてこの待遇を用意できるかどうかは、交渉の実現性を左右する重要な変数になる。移籍金・待遇・リバプール側の意思決定という3つの要素が揃わない限り、この移籍は実現しない。

