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【評論】元スパーズDFアルデルヴァイレルトが分析──「ケイン以来、トップクラスの選手がいない」

【評論】元スパーズDFアルデルヴァイレルトが分析──「ケイン以来、トップクラスの選手がいない」

✔ 元スパーズDFアルデルヴァイレルト、オシムヘン獲得を後押し
✔ スパーズはすでに5,500万ポンドを提示、ガラタサライは6,500万ポンドで強気
✔ 「ケイン以来、トップクラスの選手がいない」と警鐘

レポート

アルデルヴァイレルトの警鐘

スパーズは今夏、守備・中盤の補強では素早い動きを見せてきたが、アタッカーの補強に関しては、他のポジションとはペースが異なっている。コディ・ガクポ、ヴィクター・オシムヘン、ドゥシャン・ヴラホヴィッチ、そしてチェルシーのニコラス・ジャクソンといった名前が次々と挙がってきたが、いまだ新戦力の獲得には至っていない。プレミアリーグ開幕まで残り17日、移籍市場の締め切り(9月1日)まで1ヶ月を切っており、時間的な猶予は少なくなっている。元スパーズDFトビー・アルデルヴァイレルトは、この状況について自身の見解を示した。

「ケイン以来、トップクラスの選手がいない」

アルデルヴァイレルトはHajperに対し次のように語っている。

「ヴィクター・オシムヘンはとても優れたストライカーで、スパーズにはとても優れたストライカーが必要だ。ハリー・ケイン以来、トップクラスの選手がそのポジションにいない。改善が必要なポジションだと思うよ」

「オシムヘンはどこでプレーしてもゴールを挙げてきた。プレミアリーグでも結果を出すだろう」

今夏すでにスパーズは5,500万ポンドのオファーを行ったとされ、ガラタサライは6,500万ポンドを要求し強気の姿勢を崩していない。

なお、この発言の情報源である”Hajper”は、独立した取材メディアというより、著名選手のコメントを複数の媒体へ配信するPR仲介の枠組みに近い。アルデルヴァイレルト自身の見解であることに変わりはないが、こうした形式のコメントは、移籍市場の話題に合わせてタイムリーに提供される傾向がある点は念頭に置いておきたい。

「年齢の懸念」よりも”良いバランス”を

アルデルヴァイレルトは、他クラブの慎重姿勢についても言及した。

「アーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・ユナイテッドのようなクラブにとって唯一の懸念は、彼の年齢かもしれない。彼はもう若手選手ではない。誰もが今後7〜8年活躍できる23歳のスーパースターを見つけたがっているように思えるが、それは理解できる。それでも良いバランスが必要だ」

自身がアヤックスに在籍した時代を引き合いに出し、「当時のチームのバランスは別次元だった。ドゥシャン・タディッチ、ダレイ・ブリント、フレンキー・デヨング、マタイス・デリフトが台頭してきていた。そういったことが必要なんだ」

そのように実績十分な選手が、若手のポテンシャルを伸ばす手本になるという考えを示している。

数字が語るオシムヘンの実力

27歳となったオシムヘンは、もはや若手とは言えない年齢だが、これまで所属リーグを問わず結果を残し続けている。昨シーズンはガラタサライで、スュペル・リグ22試合15ゴール5アシスト、UEFAチャンピオンズリーグでも10試合7ゴール3アシストと圧巻の数字を残した。トルコカップも合わせた全コンペティションでは33試合22ゴール8アシスト、出場時間は2,566分に達する。キャリア通算では298試合173ゴール44アシストという、世界トップクラスの数字を誇る。

記事解説

アルデルヴァイレルトの発言で興味深いのは、単にオシムヘンを推薦するだけでなく、**「経験豊富な選手と若手のミックス」という編成哲学**にまで踏み込んでいる点だ。自身がアヤックス時代に体験した黄金世代(タディッチ、ブリント、デヨング、デリフト)を引き合いに出したことで、単なる補強論ではなく、クラブ運営における年齢構成の重要性を説く形になっている。

「年齢」を懸念材料として挙げるライバルクラブ(アーセナル、チェルシー、リバプール、ユナイテッド)の存在も見逃せない。27歳という年齢は、確かに”将来性への投資”という観点では見劣りするが、逆に言えば、これが他の大物クラブを牽制し、スパーズにとって獲得の現実味を高める要因にもなっている。5,500万ポンドという具体的な入札額が示すように、交渉はすでに実務段階に入っている。

「ケイン以来、トップクラスの選手がいない」という指摘も、今夏のスパーズの補強方針を正当化する材料だ。守備・中盤の刷新が一段落した今、残された最大の課題が前線であることは、複数の関係者・専門家の一致した見解になりつつある。ガラタサライとの1,000万ポンドの差をどう埋めるかが、今後の焦点になる。