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【評論】トニーの獲得か、ケインの復帰か──talkSPORT論客「シーズン20ゴール取れるFWがいれば優勝争いも」

【評論】トニーの獲得か、ケインの復帰か──talkSPORT論客「シーズン20ゴール取れるFWがいれば優勝争いも」

✔ talkSPORTの論客、スパーズに”20ゴールFW”がいれば優勝争いも可能
✔ 今夏の新加入は実は7人、アストン・ヴィラからコール・ラムジーも
✔ トニーの獲得か、ケインの復帰。司会2人の意見が分かれる展開に

レポート

今夏すでに2億5,000万ポンド近くを投入

talkSPORTの司会カールトン・コールとアダム・カッテラルは、スパーズの今夏の補強について議論した。ノースロンドンのクラブは今夏最大の補強日を費やしたクラブとなっており、すでに2億5,000万ポンド近くを投じている。守備陣・中盤の刷新に伴い、これまでに7人が加入した。

選手 移籍元 移籍金
サンドロ・トナーリ ニューカッスル 1億ポンド
マテウス・フェルナンデス ウェストハム 8,500万ポンド
ヤン・ポール・ファンヘッケ ブライトン 5,200万ポンド
マルティン・ドゥブラフカ フリー
アンディ・ロバートソン フリー
マルコス・セネシ フリー
コール・ラムジー アストン・ヴィラ 非公開

「20ゴールFWがいれば優勝争いも」

リシャルリソンは昨シーズン、全コンペティションでチーム最多となったもののわずか12ゴールにとどまり、スパーズは最終節で辛くも降格を免れた。リシャルリソンとドミニク・ソランケがチームの主力アタッカーだが、クラブは近年、得点源を失う”習慣”がある。昨シーズン以前の3シーズンでは、それぞれのシーズンのチーム得点王(ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ブレナン・ジョンソン)が、いずれもその後クラブを去っている。

talkSPORTのカッテラルは「正しい方向に進んでいるとは思うが、前線を見ると、このチームのどこからゴールが生まれるのかと考えてしまう」と指摘。コールも「年間20ゴールを取れるストライカーが必要だ。世界にそう多くはいない」と続けた。

トニーの獲得か、ケインの復帰か

コールは「トニーの獲得か、ケインを呼び戻す動きに出るのではないか。ケインが戻ってくれば、このチームは大躍進になるだろう」と発言。カッテラルはこれに対し「もしケインが今のこのスパーズに戻ってくれば、トップ6からトップ4への本気の優勝争いへ持っていける」とし、続けて「ソランケやリシャルリソンで20ゴールを取れると思うか?」と問いかけた。

コールは「リシャルリソンは無理だ。彼のこれまでの実績を見てきただろう。ただソランケには、フィットしていられればまだ望みがある。私は彼を選手として気に入っている。問題は、彼が絶えずコンディション不良に陥ることだ。試合に連続して出場でき、自信をつかめれば、ゴールを決められる男だと思う。マディソンも復帰してくる。負傷から戻ってくる選手たちがいる中で、補強がうまくいっていれば、とても良い状態になるはずだ」と応じた。

トニーとケインの現状

30歳のトニーは現在サウジ・プロリーグのアル・アハリでプレーしており、93試合72ゴールを記録している。一方、33歳のケインはバイエルン・ミュンヘンで2年連続のブンデスリーガ優勝を経験。147試合146ゴールという記録を残しており、契約は残り1年だが延長にサインする見通しのようだ。

左サイドの補強、サヴィーニョが最有力

話題はストライカーだけにとどまらない。デゼルビ監督が現在最優先で求めているのは左サイドの選手で、サヴィーニョとコディ・ガクポの両名が候補として挙がっている。マンチェスター・シティのサヴィーニョが最も実現に近いとされ、スパーズにとって長期的なターゲットだった。シティ側は後継が必要になるとみられ、チェルシーの評価額7,000万ポンドのペドロ・ネトとの関連も報じられている。ニコラス・ジャクソンとの関連も浮上したが、スパーズが動く可能性は低いとみられている。

記事解説

今回の議論で見逃せないのは、単なる論客同士の意見交換にとどまらず、過去3シーズン連続でチーム内得点王を失っているというスパーズの課題を浮き彫りにしている点だ。ケイン、ソン、ジョンソンといった名前が並ぶと、単なる偶然ではなく、クラブがエース級の選手を長期的に保持できていないという傾向が見えてくるという論調だ。しかし、今夏も昨季12ゴールのリシャルリソンが放出候補と伝えられていることで気づくだろうが、ケインやソンの放出と、ジョンソンやリシャルリソンの放出を同様に考えるべきではないのはスパーズファンが薄っすらと感じることだろう。

「ケイン復帰」という発言は、現実的な移籍シナリオというよりファンの願望に近い側面が強い。ケインはバイエルンで契約延長が見込まれており、実際の復帰の可能性は低い。それでも、こうした願望が語られること自体、スパーズの前線に対する不安の裏返しと見ることもできる。

ソランケへの評価が「フィットしていれば」という条件付きだった点も示唆的だ。今夏すでに数々のストライカー候補(オシムヘン、ジャクソン、バログン等)が取り沙汰されてきた背景には、こうした既存主力への信頼の揺らぎがあるとみられる。