レポート
「残るは詳細のみ」
アルゼンチンの記者エステバン・エドゥル氏によれば、クリスティアン・ロメロのアトレティコ・マドリード移籍は、完全合意には至っていないものの、その段階に近づいているという。同氏は、ロメロがすでにアトレティコ側との合意に達しており、本人もアトレティコでのプレーとマドリードでの生活を望んでいると伝えている。「”クティ”ロメロがアトレティコの新加入選手になるには、あとは詳細を詰めるだけだ」と述べた。
インテルは土壇場で破談
スパーズのDFロメロは今夏、インテル・ミランへの移籍が既定路線とみられていた。イタリアの王者インテルは数週間にわたり交渉を進め、最終的にスパーズとの間で4,000万ユーロという要求額まで引き下げることに成功していた。合意は目前かと思われたが、アトレティコが土壇場で交渉に割って入り、契約をさらった形になった。
本人はすでにシメオネと対話済み
報道によれば、ロメロはすでにディエゴ・シメオネ監督とワンダ・メトロポリターノへの移籍について話し合いを持っているという。エドゥル氏は「彼はすでにシメオネと話していると思う。残っているのは最終的な詳細だけだ」と付け加えた。アトレティコへの関心自体は今夏に始まったものではなく、昨シーズンにもすでに移籍が実現するのではないかと囁かれていた時期があった。結局その時はスパーズでの残留(新契約締結)に落ち着いていたが、今夏は状況が異なるようだ。
スカッド内の序列低下も背景に
昨シーズンのプレミアリーグでは23試合に出場(先発22試合)、平均81分プレーし、通算1,872分で4ゴール1アシストを記録している。今夏のヤン・ポール・ファンヘッケ、マルコス・セネシの加入は、すでにロメロの序列を押し下げる要因になっていた。ミッキー・ファンデフェンの新契約が近いことも、この流れをさらに強めているとみられる。
記事解説
この記事が示す最大のポイントは、**これまで報じられてきた「インテル優勢」という構図が完全に覆った**という点だ。数週間かけて4,000万ユーロという条件まで積み上げてきたインテルにとって、土壇場でのアトレティコの参入は痛恨の展開だろう。以前の記事で扱った「インテルは自クラブの選手売却待ちで足踏み中」という情報を踏まえると、この足踏みの間隙を突かれた可能性が高い。交渉のスピード感が、最終的な行き先を決定づけた形だ。
ロメロ本人がすでにシメオネ監督と直接話し合いを持っているという事実は、単なる交渉の駆け引きではなく、**本人の意向が固まっている**ことを示している。同郷の指揮官のもとでプレーしたいという願望は、これまでも繰り返し報じられてきた通りであり、今回の展開はその願望が現実になりつつあることを意味する。
スカッド内の序列低下という文脈も、この移籍を後押ししている。ファンヘッケ、セネシの加入に加え、ファンデフェンの新契約という一連の動きは、クラブがロメロ抜きの守備体制を着実に構築しつつあることを裏付けている。アーセナルの意外な打診があったにもかかわらず、最終的にはアトレティコという「本人の意向」を尊重した決着に落ち着きそうな情勢だ。

