レポート
公式映像で見せた”回復への一歩”
スパーズは水曜日、モハメド・クドゥスとデヤン・クルゼフスキがトレーニングに取り組む映像を公式に公開した。クラブ公式Xでは「デキとモーにとって、回復への道のりでまた一歩」というメッセージとともに投稿されている。両選手ともまだファーストチームの全体練習には合流していないが、グラウンドでの姿が確認できたこと自体、サポーターにとって明るい材料となった。
クドゥスは1月から離脱、復帰は目前
クドゥスは今年1月、サンダーランド戦(1-1)の立ち上がり早々に負った大腿部の負傷から離脱を続けている。デゼルビ監督は先月、「クドゥスはかなり近い状態だ。ロンドンに戻ってきたら、一緒にトレーニングを始められると思う。我々にとって素晴らしいことだ。クドゥスも重要な選手の一人だから」と述べていた。プレシーズンツアーからチームが帰国したことを受け、リハビリの最終段階にあるクドゥスがまもなく全体練習に合流することが期待されている。
クルゼフスキは13ヶ月越しの長期離脱
一方のクルゼフスキは、2025年5月のクリスタル・パレス戦で膝蓋骨を負傷して以来、公式戦から遠ざかっている。マンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ決勝(優勝)にも出場できず、2025/26シーズンを丸ごと棒に振った。回復の過程で違和感が続いたため、3月には2度目となる小規模な手術も受けている。Standard Sportによれば、クルゼフスキはまだファーストチームでの練習には戻っておらず、復帰の際は長期離脱の期間を考慮し、段階的に慣らしていく方針だという。
デゼルビ監督はプレシーズン中、「クルゼフスキについては、これから数週間で見極める必要がある。彼も重要な選手の一人だ。しかし1シーズンをまるまる棒に振った後なので、しっかり分析し、リスクは取らない。まず彼のために、そして我々のために」と慎重な姿勢を示していた。
記事解説
今回の映像公開は、単なる近況報告以上の意味を持つ。長期離脱が続く両選手について、クラブが公式に前向きな材料を発信したこと自体、ファンの不安を和らげる狙いがあったとみられる。ただし、両者の扱いには明確な差がある。クドゥスは「チームに合流できる段階」と具体的な言及があるのに対し、クルゼフスキについては「数週間で見極める」「リスクは取らない」という、依然として慎重な表現にとどまっている。
この差は負傷の質にも起因する。クドゥスの大腿部の負傷は今年1月からの離脱であるのに対し、クルゼフスキの膝蓋骨の負傷は13ヶ月に及ぶ長期離脱で、リハビリ中に2度目の手術まで経験している。単純な期間の長さだけでなく、再手術を伴うほどの深刻さが、より慎重な復帰プロセスを必要とする理由になっている。
本日デゼルビ自身が単独インタビューで「クルゼフスキはフィットして準備ができている」と踏み込んだ発言をしていたことも踏まえると、今回の映像公開はその発言を裏付ける”証拠”としてのタイミングだったとも読める。ただし「フィット」であることと「全体練習に合流できる状態」であることは同義ではなく、両者の間にはまだ距離があることも今回の報道から見えてくる。

