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【移籍】ヴィカーリオ放出、ミリンコビッチ・サヴィッチとのトレード案を拒否──”実力不足”の判定

【移籍】ヴィカーリオ放出、ミリンコビッチ・サヴィッチとのトレード案を拒否──”実力不足”の判定

✔ スパーズ、ミリンコビッチ・サヴィッチとのトレードの提案を”完全拒否”
✔ ヴィカーリオはユベントス・ナポリの両クラブが関心
✔ スパレッティ監督「なぜ放出するのか理解に苦しむ」

レポート

崖っぷちからの残留、そしてGK刷新

スパーズは昨シーズン最終節、エヴァートンに1-0で勝利し、わずか勝ち点2差で残留を果たした。18位に沈んだウェストハムが代わりに降格しており、クラブ首脳陣は来シーズン、同様の状況に陥ることを避けたいという強い意志を持っている。今夏すでに6人を獲得済みで、ロバートソン、セネシ、ドゥブラフカをフリーで、フェルナンデス、トナーリ、ファンヘッケには2億3,700万ポンドを投じている。グリエルモ・ヴィカーリオは昨シーズンの大半で正GKを務めたが、ノッティンガム・フォレストに0-3で敗れた試合を境にメンバー外となり、その後はアントニン・キンスキーがデゼルビ体制下でシーズン終盤のゴールマウスを守った。

ミリンコビッチ・サヴィッチとのトレードを完全拒否

ヴィカーリオは母国イタリアからの関心を集めており、TEAMtalkの移籍情報担当記者フレイザー・フレッチャーは7月、ユベントスとナポリの両クラブが獲得に積極的だと明かしていた。本人周辺の情報筋によれば、ヴィカーリオはイタリア復帰に前向きで、新シーズン開幕前の退団を見込んでいるという。ナポリは移籍金のコストを抑えるため、自クラブのGKヴァニヤ・ミリンコビッチ・サヴィッチとのトレードを提案していたと報じられていたが、伊紙コリエレ・デロ・スポルトによれば、スパーズはミリンコビッチ・サヴィッチを含むいかなるトレードの提案も”完全に拒否”したという。ミリンコビッチ・サヴィッチは新しい正GKにふさわしい実力ではないと判断したとされる。

ユベントスは1,500万ユーロのローン+買取オプションを提示

スパーズは今夏、ヴィカーリオの放出によって現金を得たい考えだが、もう一方の関心クラブであるユベントスがこれまでに示した条件は「1,500万ユーロ規模の買取オプション付きローン」にとどまっている。

週末、ユベントスのルチアーノ・スパレッティ監督は、ヴィカーリオ獲得の可能性を問われた際、「ヴィカーリオは経験豊富でトップクラスのGKだ。なぜスパーズが彼を外す決断をしたのか、理解する必要がある」と述べ、疑問を呈した。

ファブリツィオ・ロマーノは月曜、「ヴィカーリオは現在、ユベントスにとって具体的な選択肢だ。彼がスパーズに残留することはない」と確認している。

記事解説

スパーズがミリンコビッチ・サヴィッチとのトレードを”完全拒否”したという事実は、額面通りに「後任の質にこだわっている」と読むより、そもそもの前提が異なっていた可能性を示唆している。スパーズは現時点で、アントニン・キンスキーとマルティン・ドゥブラフカの2人体制でGKの陣容として十分だと評価しているとみられる。一方でナポリは、スパーズが正GKの”格上げ”を望んでいると誤認し、ミリンコビッチ・サヴィッチをその候補として提示した可能性が高い。今回の”完全拒否”は、この認識のズレを象徴する出来事と言える。

ユベントスの提示条件(1,500万ユーロの買取オプション付きローン)とスパーズの狙いが噛み合っていない点も重要だ。スパーズが望んでいるのは即座の現金化である。一方、買取オプション付きローンという形式は、実際に資金が入るのが先送りになる可能性がある取引だ。GKの入れ替えそのものに緊急性がないスパーズにとって、この条件は優先度の低い提案に映っていると考えられる。

ロマーノが「残留はない」と明言している以上、退団自体はほぼ既定路線だ。ただし、スパーズが交渉を急ぐ理由に乏しい以上、金額面で妥協する必要はなく、むしろユベントスやナポリが評価額を引き上げるのを待つ余裕すらあるかもしれない。