レポート
ウェストハムとの交渉が進行中
The Athletic紙によると、スパーズとウェストハムはマノル・ソロモンの完全移籍について交渉を進めている。ウェストハムのヌーノ・エスピリト・サント監督が獲得を熱望しているとされ、交渉は現在進行中だという。27歳のソロモンは、スパーズのオセアニアへのプレシーズンツアーに帯同しており、ここまでの4試合すべてに出場している。しかし今夏中の退団が濃厚な情勢だ。
ハル・シティも参戦、評価額は2,000万ポンド
The i Paper紙によれば、ハル・シティもウェストハムに続いてソロモン獲得レースに加わった。スパーズは今夏、少なくとも3人の放出を計画しており、ソロモンには2,000万ポンドの値札が付けられている。当初のオファーは1,000万〜2,000万ポンドの範囲になる見通しだという。
デゼルビの構想外という現実
2023年にシャフタール・ドネツクからフラムにローン加入していたソロモンは、移籍金なしでスパーズ加入したが、これまでにスパーズではプレミアリーグではわずか5試合の出場にとどまる。リーズ・ユナイテッドへのローンでは39試合10ゴール12アシストという結果を残し、その後ビジャレアル、フィオレンティーナへも渡ったが、フィオレンティーナは1,000万ユーロの完全移籍の買取オプションを行使しなかった。今夏のプレシーズンではデゼルビ監督のもとで出場機会を得ているものの、2026/27シーズンの構想には入っていないとされる。前指揮官トーマス・フランクのもとで一時的に復権の望みを持たされた経緯もあったが、今回は状況が異なるようだ。
生え抜きパロットにもウェストハムが接触
一方、かつてスパーズのアカデミーに所属していたトロイ・パロットにも注目が集まっている。パロットはスパーズを離れた後、オランダ・エールディビジのAZアルクマールへ完全移籍。昨シーズンは28試合16ゴールという優れた結果を残し、アイルランド代表としても活躍した。Sky Sportsによれば、ウェストハムはこのパロット獲得にも関心を示しているという。
記事解説
ソロモンの放出は、ウイング陣の層の薄さという懸念も呼び起こす。現在、モハメド・クドゥスとデヤン・クルゼフスキがともに負傷離脱中であり、ここにソロモンの退団が重なれば、一時的に手駒が不足する可能性がある。それでもスパーズがこのタイミングで放出に踏み切ろうとしているのは、①クドゥスとクルゼフスキの早期復帰に自信を持っている、②あるいはガクポやマーモウシュといった新戦力の獲得を見据えている、のいずれか、もしくは両方が背景にあると考えられる。
もう一つの注目点は、パロットに設定された20%のセルオン条項だ。スパーズは2024年に670万ポンドでパロットをAZアルクマールへ放出した際、この条項を盛り込んでいた。今夏、AZが2,500万ユーロ規模での売却を検討しているとされ、実現すればスパーズには440万ポンド程度の還元金が入る見通しだ。ウェストハムが他クラブと異なり希望額をそのまま支払う姿勢を見せていることも、この”棚ぼた収入”の実現性を高めている。なお、これまでの報道を確認する限り、スパーズ側に優先的な買い戻し権(マッチング条項)が設定されているという記述は見当たらず、あくまでセルオン条項による金銭的な還元にとどまる可能性が高い。

