レポート
負荷管理の中、精彩を欠く出場
ドミニク・ソランケは今夏、目立った出場機会を得られていない。デゼルビ監督が慎重に負荷管理を行っているとされ、オークランドFC戦とシドニーFC戦は欠場した。プレシーズン開幕戦のMKドンズ戦では45分間出場し、タッチ数はわずか20、ビッグチャンスを1つ外した一方でパス成功率は93%を記録した。
チェルシー戦は”存在感なし”
ツアー先のオーストラリアで初めて出場したチェルシー戦では、football.londonのアラスデア・ゴールド記者から前半のプレーに4/10の採点を与えられ、「存在感がなかった」と評された。出場時間が限られている点は考慮すべきだが、新シーズン開幕を控えたこの時期の内容としては、決して好材料とは言えない。
投資に見合う結果はまだ
ソランケは2024年夏、ボーンマスから6,500万ポンドでスパーズへ加入した。しかしここまでプレミアリーグでは通算12ゴールにとどまっており、4年契約の2年を終え、契約の折り返し地点としては物足りない数字だ。トップリーグ通算では176試合41ゴールで、うち19ゴールはボーンマス最終シーズンに記録したもの。ボーンマス時代の後半こそ得点力を示したが、その水準をスパーズで再現できているとは言い難い。もっとも、フィットして絶好調の時には十分なクオリティを示せる選手であり、昨シーズンのマンチェスター・シティ戦での2ゴールはその好例だ。
記事解説
この記事が示すのは、既存の主力ストライカーであるソランケへの評価が、静かに揺らぎ始めているという事実だ。プレシーズンでの起用を控えめで、出場した際の評価も芳しくない状況は、単なる負荷管理という説明だけでは片付けられない懸念を生んでいる。
とはいえ、プレシーズンの限られた出場時間だけで選手の将来を断定するのは早計でもある。ソランケは過去にも、フィットしていれば結果を出せることを証明してきた選手だ。今回の不振が、コンディション調整の一環に過ぎないのか、それともチーム構想からの後退を示すシグナルなのかは、開幕後の起用法を見極める必要がある。
いずれにせよ、今夏のスパーズが前線の補強に動いている背景には、こうしたソランケの現状への懸念が少なからず影響していると考えられる。開幕までの残り数週間で、どこまで調子を取り戻せるかが、彼自身にとっても正念場になりそうだ。

