レポート
スパーズはガクポを最重要ターゲットに設定
トッテナムはリヴァプールのコディ・ガクポ獲得に強い関心を示している。スポーティングディレクターのヨハン・ランゲは今夏すでに約2億5000万ポンドを投じて守備・中盤・GKを補強したが、前線の「決定的な一人」はまだ確保できていない。ガクポは前線の全ポジションをこなせるため、デゼルビにとって最も魅力的な“ボンバ”の候補とされている。
ガクポが語った“最適ポジション”の変遷
ガクポは PSV 時代は左ウイングを主戦場としつつ、センターフォワードや右でもプレー。リヴァプール加入後はクロップの下で「ストライカー/偽9番」として起用され、「今はこの役割が自分に合う」と2023年に語っている。一方、オランダ代表では左ウイングに戻り、ユーロ2024では左で躍動しゴールデンブーツを獲得。2024年には「左が本来の自分のポジション」と再び明言している。
新監督スロットの評価──“左ウイングがあなたのポジション”
2024年11月、リヴァプール新監督アルネ・スロットはガクポに「左ウイングがあなたのポジション」と伝えたとされる。ガクポ自身も「1対1で仕掛け、内外どちらにも運べる左が最も危険になれる」と語り、左ウイングでのプレーが最も能力を発揮できると認めている。トッテナムが求める“左で決定力と突破力を兼ね備えたアタッカー”像に完全一致する。
記事解説
この記事の核心は「ガクポが自ら“左ウイングこそ最適”と複数の取材で語ってきた」という点であり、これはデゼルビに直接伝えたわけではなく、ガクポ自身のキャリアを通じた一貫した自己評価を、スパーズ側が正確に把握しているという構造だ。Football.London もその文脈で“ガクポはデゼルビの求める左WG像に完全一致する”と分析している。
ガクポの左適性は、クラブと代表の両方で証明されてきた。特に北中米ワールドカップの日本対オランダ戦では、彼の存在感が際立ち、本田圭佑が中継で「1にガクポ、2にガクポ、3にガクポ」と評したほどだった。堂安律らが献身的な守備で対応し、日本は引き分けに持ち込んだが、ガクポが“試合を決定づける可能性を常に持つ左ウイング”であることを世界中に示した試合でもあった。
こうした“左での破壊力”は、デゼルビが今夏の補強で最も求めている要素そのものだ。サヴィーニョの交渉停滞、クルピの負傷、レオンの高額化など、複数の候補が難航する中で、ガクポは左で決定力・突破力・中央侵入を兼ね備え、さらに中央でもプレーできる希少なプロファイルを持つ。この記事は、ガクポが単なる候補ではなく、デゼルビ体制の攻撃モデルを一段階引き上げる“構造的な最適解”であることを示している。

