レポート
デゼルビ「攻撃陣を完成させる。あと2人は必要」
トッテナムは今夏の守備・中盤の大規模補強を終え、現在は前線の補強に集中している。デゼルビは「攻撃ポジションを完成させることがターゲット」「あと2人は必要」と明言しており、次の補強は“かなり近い”と語っている。
左サイドの最有力候補サヴィーニョは、マンチェスター・シティが後継者確保を優先しているため交渉が停滞。ガクポはリヴァプールが売却に消極的で、レオンの噂は消滅。クルピは中足骨骨折で3〜4か月離脱となり、獲得は棚上げとなった。
デゼルビが高評価するソランケ──しかし負傷歴が不安材料
デゼルビはソランケを高く評価しており、前線からのプレスやオフボールの献身性を重視している。しかし、ソランケの負傷歴により“依存は危険”と判断され、追加のFW補強が必須となっている。
“誰も語らない完璧なFW”──ドメニコ・ベラルディが浮上
この記事は「誰も語っていないが、デゼルビに最適なFW」としてドメニコ・ベラルディ(32)を挙げている。ベラルディはサッスオーロでデゼルビの下で99試合に出場し、41ゴール13アシストを記録。デゼルビのキャリアで彼より多くプレーした選手は2名しかいない。
ベラルディは右ウイングだけでなく、セカンドストライカーやCFとしても起用されており、デゼルビの戦術を“完全に理解している”点が最大の強み。契約は2029年までで交渉は難しいが、即戦力として最も適合する選手とされている。
記事解説
この記事の核心は「デゼルビの戦術に最も適合するFWは、派手な名前ではなくベラルディである」という点だ。デゼルビは今夏、ファンヘッケ(ブライトン)、トナーリ(ブレシア)など“自分を理解している選手”を優先して獲得しており、ベラルディもその系譜に完全に一致する。サッスオーロ時代に99試合41ゴール13アシストという圧倒的な実績を残し、デゼルビの攻撃モデルを完全に理解している点は、即戦力性という意味で他の候補よりも優れている。
一方で、ベラルディは32歳でプレミア初挑戦となる。今夏のスパーズは「プレミア経験者のみを獲得する」という極めて明確な補強方針を貫いており、セネシ、ロバートソン、トナーリ、フェルナンデス、ファンヘッケ、ドゥブラフカなど、全員がプレミアでの実績を持つ選手だった。ベラルディはこの方針から外れるため、もし獲得が実現する場合は“他の有力候補を逃した結果のパニックバイ”と見なされる可能性が高い。デゼルビ適合度は極めて高いが、年齢・リーグ適応・契約期間(2029年まで)を考えると、リスクの大きい補強であることは否めない。
また、サヴィーニョやガクポなどの大型ターゲットが停滞する中で、ベラルディのような“即戦力かつ戦術適合度100%”の選手は、プロジェクトの立ち上げ期において極めて重要な存在となる。デゼルビの攻撃モデルは複雑で、前線の選手には「内外の使い分け」「ライン間の受け方」「即時奪回の位置取り」など高度な理解が求められる。ベラルディはこれらを既に習得しているため、加入後すぐに機能する可能性が高い。
さらに、ソランケの負傷歴やクドゥスの復帰遅れなど、前線の不確定要素が多い現状では、複数ポジションをこなせるベラルディの価値は一層高まる。デゼルビが「あと2人」と語った補強のうち、1枠をベラルディが埋める可能性は十分にあると記事は示唆している。ただし、実現した場合は“戦術適合度を優先した例外的補強”として扱われるだろう。

