レポート
ガクポへの“7200万ポンド”要求
トッテナムはリヴァプールのガクポを今夏のトップターゲットの一人として狙っており、リヴァプールは移籍金を7200万ポンドに設定している。これはアントニー・ゴードンのバルセロナ移籍(7000万ポンド)を基準にしたもので、ガクポの価値を同水準と見ているためだ。ガクポはPSVから2023年1月に加入して以来、リヴァプールで180試合50ゴールを記録し、“ワールドクラス”と評されている。リヴァプールは完全に移籍を拒否しているわけではなく、条件次第で売却の可能性を残している。
スパーズの補強状況と前線の問題
スパーズは今夏、アンディ・ロバートソン、マルコス・セネシ、マルティン・ドゥブラフカ、ヤン・ポール・ファンヘッケ、マテウス・フェルナンデス、サンドロ・トナーリの6人をすでに獲得している。デゼルビはこの補強を「60%完了」と表現し、残りは攻撃陣の補強だと明言している。前線ではシャビ・シモンズ、デヤン・クルゼフスキ、ウィルソン・オドベールが膝の重傷から回復途上にあり、リシャルリソンの将来も不透明な状況にあるため、前線の選択肢が不足している。
“ボンバ”補強候補としてのガクポ
デゼルビは今夏の移籍市場で、サヴィーニョに加えて攻撃陣に“ボンバ”となる大型補強を行う意向を示している。ガクポはプレミアリーグ優勝経験を持ち、オランダ代表として54試合24ゴールを記録し、2度のワールドカップに出場している。こうした実績から、ガクポはスパーズにとって前線の質を一気に引き上げる存在と見なされており、“ボンバ”候補として名前が挙がっている。チャンピオンズリーグ出場権がないことは説得材料として弱いが、今夏の補強で示したプロジェクトの魅力と資金力によって、スパーズはガクポ獲得を狙っている。
記事解説
ガクポへの7200万ポンド要求は、スパーズが今夏の補強を完結させるうえで避けて通れない現実を示している。前線は負傷者と不透明な去就が重なり、デゼルビの攻撃モデルを成立させるうえで決定的な駒が不足している。サヴィーニョは最優先ターゲットだが、ガクポは即戦力性、得点力、経験値のすべてが揃っており、デゼルビが求める“ボンバ”に最も近い存在といえる。リヴァプールが扉を完全に閉ざしていない点は交渉余地を残しており、スパーズの今夏の補強戦略はここから数週間で大きく動く可能性が高い。
デゼルビは「補強は60%」と明言し、前線の補強を最終テーマとしている。ガクポの獲得は高額投資となるが、前線の不安定さを考えれば必要性は極めて高い。リシャルリソンの去就が揺れる中で、スパーズは攻撃陣の再構築を急ぐ必要があり、ガクポはその中心となり得る存在である。サヴィーニョとの二枚看板を形成できれば、今季の攻撃陣は大幅に改善される可能性が高い。

