レポート
クルピ離脱で計画変更──来年まで待機へ
スパーズは今夏の最優先ターゲットとしてクルピを追っていたが、プレシーズン中の足の負傷により状況が一変した。クルピは昨季ボーンマスで13ゴールを記録した20歳の逸材で、デゼルビの補強リストの最上位に位置していた。しかしプレシーズン中に負傷し手術を受け、離脱期間は3〜4か月と見込まれている。クラブは今夏の獲得を断念し、来年の再チャレンジに切り替える方針とされる。
イゴール・チアゴが最有力候補
クルピ離脱を受け、スパーズは代替候補のリストを再確認しており、最有力として浮上したのがブレントフォードのイゴール・チアゴである。X上で発信した“有力な内部情報筋”が「スパーズはチアゴ(とウィルキンス)に動く可能性が高い」と示唆しており、複数の情報源が一致している。
チアゴは昨季プレミアリーグで22ゴールを記録し、ブラジル代表にも選出された25歳のストライカーである。2024年にクラブ・ブルッヘから3000万ポンドで加入しており、契約は残り5年と長期であるため、移籍金は高額になる見込みだ。プレミア適応済みで、ゴール前での決定力が突出している点が評価されている。
スパーズの補強戦略──9番の補強は必須、複数候補を並行検討
スパーズは今夏、トナーリに1億ポンド規模、フェルナンデスに8500万ポンドを投じており、欧州カップ戦を狙う体制を整えつつある。その中で9番の補強は最優先課題となっている。リシャルリソンは残留希望を示しているもののクラブの評価は不透明で、ソランケは負傷歴が多くシーズンを通して信頼するにはリスクがある。
チアゴ以外にもワトキンスら複数の候補がリストに入っており、年齢や移籍金の観点からワトキンスの方が安価になる可能性もある。昨季のゴールデンブーツ2位であるチアゴは、デゼルビのスタイルに最も適合する“純粋なフィニッシャー”として高い評価を受けている。
記事解説
今回の報道は、クルピ負傷によってスパーズの補強戦略が大きく方向転換したことを示している。デゼルビはクルピを来年まで待つ姿勢を見せつつも、今季の戦力強化のために即戦力のストライカーを必要としている。チアゴはプレミアリーグでの実績、年齢、フィジカル、決定力のすべてが揃っており、スパーズの攻撃陣に不足している“本物の9番”として最適な存在といえる。
リシャルリソンとソランケの不確定要素を考えると、スパーズが9番の補強を急ぐ理由は明確である。チアゴの獲得には高額の投資が必要となるが、昨季のパフォーマンスを踏まえれば十分に見合う価値がある。スパーズが複数候補を並行して検討していることは確実で、今後数週間で動きが加速する可能性が高い。

