レポート
ロメロ退団濃厚──ESPNアルゼンチンが「残留しない」と報道
ESPNアルゼンチンのレオ・パラディソ記者は、ロメロがスパーズに残留しないことを「確認できる」と報じた。昨季はフォーム低下と負傷離脱が続き、キャプテンとしてのパフォーマンスに疑問が呈されていたほか、ファンとの関係も悪化していた。代表優先の姿勢や、残留争いの最中に母国クラブを訪れたとされる一件などが批判の的となり、「そろそろ別の道を進むべきだ」という空気が強まっていた。今回の報道は、そうした流れが具体的な移籍交渉に結びついたことを示している。
クラブ間は4000万ユーロで口頭合意──ただし本人は乗り気ではない
記事によると、スパーズとインテルはロメロの移籍について4000万ユーロで口頭合意に達している。昨季の評価額は6000万ユーロとされていたが、フォーム低下と市場の状況により価格が下落したとみられる。今夏の移籍市場では高額な取引が相次いでいるにもかかわらず、この金額にとどまったことに現地では驚きの声も上がっている。
一方で、ロメロ本人はインテル行きに前向きではないとされ、クラブ間の合意はあるものの選手側の同意は得られていない。アトレティコ・マドリードやバルセロナへの移籍が噂されたものの具体的な動きはなく、ロメロが改めて他クラブに移籍の意思を示せば、そこで初めて入札競争が発生する可能性が残されている。
スパーズのCB構成とファンの不満──放出容認の構図
スパーズは今夏、ファンデフェン、ダンソ、セネシ、ファンヘッケを獲得し、既存のデイヴィス、バイフィールド、ハーディらを含めるとセンターバックの層は大幅に厚くなった。これによりロメロの立場は相対的に低下し、高額な給与を支払う意味合いも薄れている。
プレシーズンの戦術からも、デゼルビがロメロを軸とした守備構成を前提としていないことがうかがえる。さらに、代表優先と見なされる行動や、無謀なタックルによる退場や負傷離脱が続いたことへのファンの不満も背景にあり、「能力は高いがリスクも大きい選手」として評価が揺らいでいる。クラブ側は補強完了とファン感情の両面から、今が売却のタイミングと判断している可能性が高い。
記事解説
今回の母国アルゼンチンからの報道は、ロメロ退団の可能性が単なる噂から具体的な交渉段階へと進んだことを示している。クラブ間では4000万ユーロで口頭合意に達しているものの、選手本人がインテル行きに前向きではないため、移籍成立はまだ確定していないとのことで、「本人の意思」についてはこれまでに出てこなかった貴重な情報だ。
記事が伝える通り、ロメロがアトレティコ・マドリードなど他クラブに移籍の意思を示せば、獲得争いが発生し、スパーズがより高い移籍金を得られる余地も残されているが、現時点でインテルのみしか動いていないため、他クラブの動きによってはより低い移籍金になってしまう可能性もあるだろう。
一方で、スパーズはセンターバックの補強を早期に完了しており、戦力構成と給与バランスの観点からロメロ放出は合理的な選択肢となっている。ファンの不満や昨季のパフォーマンスを踏まえると、クラブと選手の関係はすでに転換点を迎えており、今後数日の動きがロメロのキャリアとスパーズの守備陣再編を大きく左右することになる。

