レポート
右膝蓋骨負傷から14か月、ついに全体練習へ復帰
デヤン・クルゼフスキがホットスパー・ウェイで全体練習に復帰した。2024-25シーズン終盤、クリスタル・パレス戦でマーク・グエヒとの接触により右膝蓋骨を負傷し、当初は2025年末の復帰が見込まれていたが、状態が改善せず手術に踏み切ったことで離脱期間は14か月に及んだ。昨季は一度も出場できず、トーマス・フランク体制下では公式戦ゼロのままシーズンを終えていた。
デゼルビ体制で“初めてのシーズン”が本格始動
クルゼフスキはニュージーランド・オーストラリア遠征の35名に含まれず、ホットスパー・ウェイで個別調整を続けていた。クドゥス、シャビ・シモンズ、ウィルソン・オドベールらと同様にリハビリ組として残留していたが、今回の全体練習復帰によりデゼルビ体制で初めて本格的にプレーできる状態となった。デゼルビの攻撃構造はハーフスペースでの連続的な前進と強度の高い守備を求めるため、クルゼフスキの復帰は戦術面でも大きなプラスとなる。
開幕ブレントフォード戦での復帰も視野に
クルゼフスキは2026-27シーズン開幕戦となる8月22日のブレントフォード戦で出場可能な状態に近づいている。スパーズはMKドンズ戦を経てオークランドFC、シドニーFCと対戦し、8/1(土)にはチェルシー戦を控える。ロンドン帰還後はヘタフェ、ホッフェンハイムとの試合が予定されており、これらの試合で実戦復帰する可能性もある。長期離脱を経ての完全合流は、攻撃の厚みを増す上で大きな意味を持つ。
記事解説
今回の復帰は、クルゼフスキ個人の回復以上に、デゼルビ体制の攻撃構造における重要なピースが戻ってきたという意味を持つ。右膝蓋骨の負傷は再発リスクが高く、術後のリハビリも長期化しやすいが、14か月の慎重な調整を経て全体練習に復帰できたことは医学的にも大きな前進である。
デゼルビの攻撃はハーフスペースでの保持、縦方向の連続的な前進、守備時の即時奪回を求めるため、フィジカルと判断力を兼ね備えたクルゼフスキは戦術適性が高い。昨季は一度もプレーできず、デゼルビのスタイルを実戦で体験していないため、今季は“実質的な初年度”となる。
プレシーズン後半で実戦復帰できれば、攻撃の厚みが大幅に増し、右サイドの選択肢も広がる。長期離脱明けの選手は負荷管理が重要だが、開幕ブレントフォード戦での復帰が視野に入ったことは、スパーズにとって大きな朗報である。

