レポート
前半の総評
トッテナムはMKドンズとの非公開試合でプレシーズン初戦を迎え、前半は新加入組と若手が中心となった構成で45分を戦った。試合は低テンポだったが、フェルナンデスの強烈なボレーとテルの突破力が際立ち、高井幸大もセンターバックとして安定した立ち上がりを見せた。
選手採点(前半)
アントニン・キンスキー:5
ヴィカーリオ不在の中で新守護神として先発。シュート対応はなく、安定した立ち上がり。
アーチー・グレイ:6
本来の中盤ではなく右SBで起用。守備機会は少なかったが、右サイドの押し上げとカバーリングは確実。
高井幸大:6
センターバックとして落ち着いてプレー。危険なクロスをスピードで防ぐ場面が光り、前半の守備を安定させた。
ベン・デイヴィス:5
スパーズで12年目のシーズンを迎えたデイヴィスはCBでプレー。大きな問題はなく、安定した対応。
リオ・キエレマテン:6
左SBで起用され、左サイドの推進力を発揮。積極的に前進した。
マテウス・フェルナンデス:7
加入後2分で強烈なボレーを叩き込み、前半の最優秀選手。最深部で縦パスを供給し、昨季不足していたライン間の前進を担った。
サンドロ・トナーリ:6
フェルナンデスと並ぶ中盤2枚の一角。長距離の展開力を示し、テルへのロングパスが秀逸。
コナー・ギャラガー:6
ソランケとともに前線で高い位置からのプレスを担当。新背番号8としての役割が明確。
マノル・ソロモン:6
右サイドで積極的に仕掛けたが、プレーはやや粗さが残る。運動量は十分。
ドミニク・ソランケ:5
序盤に決定機へ絡んだが、それ以降は静かな内容。
マティス・テル:7
左サイドで最も攻撃的な選手。突破とクロスで複数の好機を演出し、前半の攻撃を牽引した。
記事解説
高井幸大は、センターバック陣の主力の多くがW杯休暇で不在の中で先発し、限られた守備機会を確実にものにした。特に危険なクロスをスピードで防いだ場面は、プレシーズン序盤で指揮官に安心感を与える内容だった。この後はニュージーランド&オーストラリア遠征で、徐々に復帰してくるW杯組とのコンビを組むことになるが、より実戦に近いそれらの試合でアピールできるかが正念場となるだろう。
一方で、テルとフェルナンデスは攻撃面で前半の主役となり、フェルナンデスの得点は中盤再構築の象徴となった。テルは左サイドで継続的に相手を押し込み、デゼルビの求める縦への推進力を体現した。全体としてテンポは低かったが、高井が守備の基準点を作り、フェルナンデスとテルが攻撃の軸となった前半だった。

