レポート
トッテナムは、グリエルモ・ヴィカーリオを放出し、ナポリのヴァンヤ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチを迎え入れる可能性が浮上している。ヴィカーリオは2023年にエンポリから加入し、以降スパーズの正守護神としてプレーしてきたが、ロベルト・デゼルビ体制では来季の序列が変わる可能性が指摘されている。
イタリアではここ数ヶ月、ヴィカーリオ本人がセリエA復帰を望んでいると繰り返し報じられてきた。インテルは獲得を否定し、ユベントスはアストン・ヴィラのエミリアーノ・マルティネスの代替案として関心を示す程度に留まっている。一方、ナポリは週末に「トレード案」の可能性を検討し始めたと伝えられた。
ナポリが“交渉準備完了”と報道
当初はアイデア段階に過ぎなかったが、ナポリ専門記者チーロ・ヴェネラートによれば、クラブはミリンコヴィッチ=サヴィッチとヴィカーリオのトレード案を正式に検討しており、「トッテナムと交渉を開始する準備が整った」としている。
ただし、ヴェネラートが語っているのはあくまでナポリ側の意向であり、スパーズがトレード案に前向きかどうかは現時点で明らかになっていない。
評価額はほぼ同等
移籍専門サイトの評価額では、ミリンコヴィッチ=サヴィッチは2,000万ユーロ(契約は2030年まで)、ヴィカーリオは1,800万ユーロ(契約は2028年まで)とされ、両者の市場価値は近い。これがトレード案の実現可能性を高めている。
イタリアでは「両クラブの評価額が一致すれば交渉は一気に進む」としており、数日以内に実現性が明確になる見込みだ。
記事解説
今回のトレード案は、ヴィカーリオの去就が不透明な中で、ナポリが“実現可能な選択肢”として浮上したことを示している。ヴィカーリオはセリエA復帰を望んでいると繰り返し報じられており、スパーズ側もデゼルビ体制の再構築に合わせて守護神の刷新を検討している可能性がある。
ミリンコヴィッチ=サヴィッチは長身でシュートストップ能力が高く、ナポリでは評価が分かれるものの、潜在能力は高い。評価額が近いことはトレード案の成立条件として重要で、追加金の発生を最小限に抑えられる点はクラブにとって魅力となる。
ただし、現時点で明確なのは「ナポリが交渉準備を整えた」という事実のみであり、スパーズ側の姿勢は不透明だ。すでにキンスキーと、今夏加入したベテランGKマルティン・ドゥブラフカの2名でスパーズの来季のGK陣は整っていると見られており、ここにミリンコヴィッチ=サヴィッチを加えるトレード案がどれほど現実的なのかは判断が難しい。ヴィカーリオの去就が不透明な状況とはいえ、単純な“GK同士のトレード”がクラブの編成方針と合致するかどうかは慎重に見極める必要がある。
今後数日で、両クラブの評価額・選手側の意向・契約条件が揃えば、トレード案は一気に具体化する可能性がある。ヴィカーリオの去就は今夏のGK市場の焦点の一つであり、スパーズの編成にも大きな影響を与えることになる。

