レポート
トッテナムが、2026年ワールドカップで躍動した日本代表MF佐野海舟の代理人と接触した。報道はTeamTalk経由で伝えられたもので、デゼルビ体制が中盤のさらなる強化を視野に入れていることがうかがえる。
W杯で評価急上昇──ブラジル戦の衝撃ミドル
佐野海舟はマインツ所属の守備的MFで、昨季のブンデスリーガで34試合に出場し1得点2アシストを記録。2026年ワールドカップでは日本代表としてラウンド32のブラジル戦でアリソンからロングシュートを叩き込み、世界的評価を一気に高めた。
スパーズは“代理人との接触段階”
スパーズは佐野の代理人と接触したとされるが、現時点で交渉を主導しているのはリヴァプールだ。マインツは佐野の評価額を5,100万ポンドと設定しており、クラブ史上最高額の売却を狙っている。
リヴァプールが先行、アーセナルとドルトムントも参戦
リヴァプールは中盤の刷新を進めており、佐野を“最優先ターゲット”として検討している。アーセナルとドルトムントも代理人と接触しており、争奪戦は欧州トップクラブを巻き込む形で激化している。
スパーズは“前線補強の並行線上”で追跡
スパーズは今夏の補強で前線の強化を優先しているが、デゼルビは中盤の選択肢を増やすことにも前向きだ。佐野は守備範囲の広さ、球奪取、展開力を兼ね備えており、デゼルビのポゼッション志向に適合する可能性が高い。
記事解説
今回の報道で最も重要なのは、スパーズが佐野海舟の代理人と接触した事実そのものよりも、現状のスカッド構造から見て「今夏の本格的な中盤補強は考えにくい」という点だ。アンカーのポジションでは、すでにサンドロ・トナーリとマテウス・フェルナンデスをそれぞれ1億ポンド規模の大型投資で獲得済みであり、ルーカス・ベリヴァルの放出が噂されるほど中盤の人数は過剰になっている。デゼルビ体制の補強優先度は明確にアタッカーであり、5,100万ポンドと評価される佐野のような高額アンカーを今夏に本腰で取りに行く状況ではない。
佐野の代理人はドイツ・ケルンを拠点とする大手エージェント事務所「Sports360」で、同事務所は欧州主要リーグで活躍する日本人選手を多数抱えている。所属選手には久保建英(25/レアル・ソシエダ/ウインガー)、菅原由勢(26/ブレーメン/右SB)、鎌田大地(29/クリスタル・パレス/攻撃的MF)、小川航基(28/NEC/CF)、瀬古歩夢(26/ルアーブル/CB)、松木玖生(23/マインツ/CM)、そして塩貝健人(21/ヴォルフスブルク/CF)が含まれる。
現在のスパーズが狙う補強ポイントは「左ウイング」「右ウイング」「センターフォワード」といった前線のアタッカーであり、Sports360所属選手の中で該当するのは塩貝健人だ。塩貝は21歳のセンターフォワードで、欧州で評価を高める若手ストライカーだが、今回の記事では彼に関する記述は一切ないが、スパーズがSports360と接触したという情報はとても興味深い動きかもしれない。

