レポート
Football.Londonのアラスデア・ゴールドによれば、ジェド・スペンスの多様性が、イングランドの準決勝アルゼンチン戦でトーマス・トゥヘルに新たな選択肢を与える可能性がある。スペンスはDRコンゴ戦後に過剰な批判を受けたものの、メキシコ戦とノルウェー戦で連続して好パフォーマンスを披露し、評価を一気に回復させた。
今大会では左サイドバックで4試合、右サイドで2試合プレーしており、攻守両面で存在感を示している。ノルウェー戦では約45分間の出場で鋭い縦突破を繰り返し、VARで取り消されたものの一度はPKを獲得。さらに、相手GKに全力で突進し、そのクリアを跳ね返した場面もあり、守備面でも安定した対応を見せた。
ハリー・ケインも「スペンスは本当に素晴らしかった」と称賛しており、イングランド国内での人気は急上昇。SNSでの反応も通常の10倍に達しているという。
スペンスの“顎マスク”は延長戦で消失
スペンスはチェルシー戦でリヤム・デラップの肘を受けて顎を骨折しており、特注の保護マスクを着用している。しかしノルウェー戦の延長戦ではマスクが消えた。理由は不明だが、暑さや負荷による違和感が影響した可能性がある。
トゥヘルが抱える“配置の悩み”
準決勝では、スペンスはクラブキャプテンのクリスティアン・ロメロ、そしてリオネル・メッシと対峙する可能性がある。左サイドバックで起用されれば、メッシとの直接対決となる。スペンスは1対1の守備力とリカバリー速度に優れており、メッシ封じの役割を担える数少ない選手だ。
一方で、右ウイング起用という“意外な選択肢”も浮上している。ノニ・マドゥエケは大会で未だゴールとアシストがなく、右サイドの決定力不足が課題となっている。ブカヨ・サカはアキレス腱の問題で出場が不安定だ。
デゼルビが示した“スペンス右ウイング案”
デゼルビは今季最終節のエヴァートン戦で、スペンスを右ウイングとして起用し、ペドロ・ポロと右サイドを連携させてプレミア残留を決めた。前任のトーマス・フランクも、ドルトムント戦でスペンスを左ウイングとして起用した実績がある。
スペンスは縦突破とスピードで相手を翻弄できるが、クロス精度は課題であり、キャリア234試合で7得点8アシストに留まっている。ポロの29得点50アシストと比較すると、攻撃面の“最終局面”は改善の余地が大きい。
記事解説
今回のポイントは、スペンスが「守備のスペシャリスト」から「攻撃のオプション」へと評価を広げている点だ。左右どちらでもプレーできる希少性は、トゥヘルがメッシ対策と攻撃力の両立を図る上で極めて重要となる。特に、右ウイング起用はデゼルビが実際に成功させた配置であり、単なるアイデアではなく“実績のある選択肢”だ。
また、スペンスの縦突破はイングランドの攻撃に新たな推進力を与える。マドゥエケの決定力不足、サカのコンディション不安を踏まえると、右サイドの再構築は急務であり、スペンスはその解決策となり得る。
守備面では、メッシとの対峙が最大の焦点となる。スペンスの1対1能力とリカバリー速度は、アルゼンチンの攻撃を抑える上で不可欠であり、トゥヘルがどの配置を選ぶかは試合の行方を左右する。
投稿元:Roberto De Zerbi has surprise Djed Spence answer for Thomas Tuchel with England role

